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熊太郎 南仏マントンを目指す
2011年10月熊太郎が赴任先であるスイスに渡って3ヶ月半。年明けにようやくクレディスイスのクレジットカードが到着し、飛行機やレンタカーの決済手段ができた熊太郎。
もちろん日本の円口座に紐づいているクレジットカードは持っていたのですが、すでにスイスフランで給与をもらっていたため使いづらかったのです。
命とパスポートの次に大切と言っても過言ではないクレジットカード。これで翼が生えた熊太郎。一つの夢を達成すべく旅行の計画を練った。
Rally Montecarlo。F1じゃないよ。ラリーです、モンテカルロラリー。2012年は久々にWRCの舞台として復帰し、しかも記念すべき80回目。本場欧州で本物のラリーを観る!しかも伝統あるモンテ。
これまでの期間はクレジットカードが届いていなかった事もあり、プレイベートではほぼスイス国内にいた熊太郎。本格的スイス外旅行の第一弾がこの南仏への旅となったのでした。
まだまだ欧州内の旅に慣れていない当時、夜な夜なWEBで旅の検索をしたものの、F1と違って一言で言えば「モノズキ」な方々しか観ないであろうラリー故、情報は乏しくとりあえず行ってみるしかないという状況だった。
モンテカルロラリーのコースを確認し、観戦拠点とした街がマントンだったのです。マントンに行きたかったというより行きがかり上?の訪問だったのでした。
まずはチューリッヒからにニースに移動
そのモンテカルロラリーの話は別の機会に記述するとしまして、今回の旅の計画は以下の通り。
・金曜日 休暇を取り早めにマントンに行き下見ドライブ。
・土曜日 山中でラリー観戦
・日曜日 モナコでゴール周辺を見てスイスに戻る。
という計画にしたんだな。
まず金曜日にスイスエアでチューリッヒ(Zürich)から南仏コートダジュールの玄関口ニース(Nice)まで移動。記録では往復399CHFだった。旅慣れした今からするとずいぶん割高。今なら間違いなくBaselから格安航空会社Easyjet使って半値で行ってるね。
当時の予約便は以下の通り。9時にチューリッヒ出発、1時間ちょいの移動です。羽田から大阪に行くようなもんだ。
Zurich - Nice |
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Zurich (ZRH) - Nice (NCE) Fri. 09:00 ZRH - 10:10 NCE LX562 Operated by SWISS |
Nice - Zurich |
Nice (NCE) - Zurich (ZRH) Sun.14:40 NCE - 15:55 ZRH LX569 Operated by SWISS |
ニースに到着し、まずはレンタカーの手続き。
フランスだけにフランス車を運転することを夢見ていたんだが出て来たレンタカーは日本じゃまず見かけないSeat のLeonでした。VWグループだけに中身はもうVWそのものでしたよ。
レンタカーでフランス初ドライブ
ニース・コートダジュール空港から出発。ソテツみたいな木がたくさん植えてあって南国気分だ。
レンタカーでいざ出発。まずはさくっと空港からA8の高速に乗ってニース市街方面へ。
ボーソレイユ(Beausoleil)というところで途中休憩。
もうさ、気温5度位のZürichから来た人間としては感動だよ。だって同じ欧州なのに1時間飛行機乗れば気温15度だからね。コート着ないでもいられるし青空だし全てが素晴らしい!
Beausoleilって地名自体直訳すれば「美しい陽ざし(太陽)」みたいな意味でしょ。あ〜感動。ここからモナコの町が良く見えます。パーキングエリアのチョコクロワッサンも美味しいよ。
さて、レンタカーで移動し始めた熊太郎だが、いくつかの経験をすることになる。
フランス本土を走るのは生まれて初めて。スイスの高速道路は全て無料だが、フランスは一部の高速区間が有料だった。料金所があることを知らず、わずかなユーロの小銭しか持っていなかった熊太郎。自動料金所でヒヤヒヤもんだった。この時はギリギリセーフだったから良かったけど、お金持っていなかったらどうなっていたんだろう??(クレジットカード使えたとは思うんだけどね)
それから高速道路の表示板が日本と逆、高速道路の看板が青で一般道は緑(日本は逆だよね)で戸惑ったり。(ちなみにスイスは日本と同じく高速の表示は緑)
そんな初めての体験をしながら、徐々に運転に慣れてくる熊太郎。まずは事前に調べておいた翌日のラリーコース方面へ行ったのでした。これはまた別の機会にお話ししたいと思います。
マントンという街
マントンの人口は約3万人。地中海に面し、そしてイタリアとの国境の街。
上の地図、真ん中の黒線がイタリアとフランスの国境。黒線の左側がマントンです。
パリからは飛行機でニース空港まで行き、そこから電車かバスかレンタカーで東方面へ。
パリからTGVでニースまで行ってローカル線に乗り換えマントンへ向かうこともできるが7時間はかかります。
地中海に面しとても温暖。レモンの産地で有名で、早春の2月から3月の間に有名なレモン祭りが開催される。
熊太郎が訪問したのは1月だったのでお祭りは見られなかったが街中にはレモン系の食べ物やお土産が並んでいた。
まずはこの旅の宿泊先へ向かう。
この時、ラリーに関する情報に飢えていたわけだが、まぁ街に行けばなにか情報あるかもという気持ちを抑えまずはホテルへチェックイン。
Booking.comを駆使してSea viewの部屋があるホテルを探した結果見つけたのが、このホテル。
当時2泊で170EURでした。シーズンオフだからこの値段なのかも。ちょっと中心部から離れていたけれど、充分徒歩散策圏内です。
海に面したこのホテル。オーシャンビューの部屋でした。確か3Fの角部屋。夏はバカンスの客で溢れるんだろうなというホテル。
レセプションで車の駐車に訊いたら、隣の駐車スペースに泊めてねと言われる。フリーだそうな。結構アバウトね。
とりあえず荷物を置き、まずはマントン散策です。この時午後4時。
取りあえず人生初の仏国ドライブを終え、無事ホテルにチェックインした熊太郎、休む間もなくマントン市中心部へ向かった。
海沿いのプロムナードを歩くとそこはもう「コートダジュール!!」
吹く風もスイスのような寒風ではなく、まるで春を思わせるような柔らかな風。素晴らしい! しかーし、暖かいと言っても今はシーズンオフ。夏になれば許す限り道路にテーブルとチェアを出しまくるレストランもほぼ室内のみの営業。tripadviserで目星をつけたレストランは冬季休業だった。。
海辺の憧れの街というイメージだが、周りを見ると老人が異様に多いことに気づく。散歩している人、レストランで食事をしている人、老人だらけ。避寒地ということなんでしょうなぁ。
ホテルを中心に街全体が古い印象。潮で色褪せるのはしょうがないが、まぁずいぶん前からリゾート地だからねぇ。でも南仏特有!?のオレンジ/黄色など暖色系色合いの建物は明るくて最高です。ZürichはCool Colorの街だからね。太陽を求めてバカンスに出かけるヨーロッパ人の気持ちがわかるような気がします。
普段スイスにいると周りはいわゆるゲルマン系。身長が高く、176cmの熊太郎でも平均をやや下回ります。でもフランスのようなラテン系の国に行くと小柄な人が沢山いて安心します。
ブラブラ歩いてツーリストインフォメーションに到着。スイスに比べて英語が通じない当地でもここは完璧。スタッフの人は私の拙い英語の発音で日本人と解ったらしい。訳を聞けば中国人の発音は抑揚が激しすぎて聞き取りづらいんだってさ。
ここで貴重なラリー観戦マップをゲット!これで明日の計画が立てられるぞよ。
日がくれた後、欧州滞在初のお一人様ディナーを敢行。今じゃもう慣れっこだけど、当時はまだビビっていたな。だいぶ神経が太くなりました。ディナータイムが19時からってんで結構待ったんだけどね。
その間、海沿いにあったスーパーUというスーパーマーケットで明日の食料を買いこむ。
ここから2km弱でイタリア国境だったんだけど、流石に疲れていて歩いて行くことは断念。
こちらでおひとりさまディナーを楽しみました。
Les Enfants Terribles という店
地中海だけに魚を食べました。このレモン、今思えばマントン産レモンだったのかな?
そんなマントン市街ブラブラ時間でした。翌日はラリー観戦ということで早めに宿に帰る。
地中海の美しい朝
翌朝7時前、波の音で目が覚める
オーシャンビューの部屋からは見えた景色
朝8時。日の出の時間です。ひょー、来て良かった!と思う一瞬。
この美しい景色を日本にいた家族に見せようとiPadで連絡したのですが、日本時間夜中の12時。家族は全く興味を示さず(笑)そりゃ眠い時間ですからね。いい迷惑です。
これはラリー観戦の翌日日曜日の朝、朝9時前海岸を散歩していたら老人が泳いでいた。1月なのにすごいな老人。チューリッヒだったら凍死するよ。
とにかくこの暖かさに惹かれます。
ヨーロッパ人の保養地ということも頷けます。
マントン旅のまとめ
山中のラリー観戦を終え、日曜日はモナコでのラリーのゴールシーンを見届け、ニース空港でレンタカーを返却し、14:40のニーズ発の飛行機でチューリッヒに帰ったのでした。
大都市ニースに比べたら、とてもローカルな保養地の雰囲気のあるマントン。今回想しても魅力的です。
熊太郎独自 オススメ評価
★★★★★★★★☆☆ 8 アクセス →ニースから電車で30分
★★★★★★★★★★ 10 シニア向き →温暖ですよ温暖。お魚も美味しいしね。
★★★★★★★★☆☆ 8 満足度 →レンタカーで、エズのような鷺巣村など周辺の観光地を巡ると満足度もUPすると思います。
★★★★★★★★☆☆ 8 天候に左右されない度 →雨少なく日差しもたくさん!
★★★★★★★★☆☆ 8 季節に左右されない度 →夏でも冬でもOKですよ。夏場はバカンス客で混んでいるので、老後だったら夏を避けるのが良いと思います。オフシーズンはお店も閉まっているけど、静かに過ごすならGoodですよ。
熊太郎、次回チャンスがあればマントンあたりにマンスリーで貸してくれるようなアパート探して、ゆっくり過ごしてみたいですね。