シニアライフ 歯科矯正

50代のおじさんが歯科矯正を始めた話 1

熊太郎、齢50代半ばで歯科矯正を始めた。若い人ならいざ知らず人生後半に入ったこのトシで歯科矯正を始める人はそんなに多くないはず。

そんなシニア世代熊太郎の歯科矯正がどんな形で進んでいくのか?そしてその結末は?について連載していきたいと思います。

きっかけは車の再塗装費用

それは2023年4月の事だった。

熊太郎は車が好きで1999年式のとあるスポーツカーを(一応)大事に乗っている。

・写真と所有車とは全く関係ありません。

大事にしているが車齢20年を超えると塗装が劣化し、特にボンネットのクリア塗装が剥げてきて所々白く斑点になっている。さすがにみすぼらしいと思い近隣の塗装屋さんを巡り塗装の相談をしていた。

塗装屋によれば古い車故全体的に塗装が色褪せてきている中、部分的に再塗装すると新塗装面と旧塗装面の色合いにギャップが生じてしまう。

もちろん割り切りが必要なのだが、塗装屋のアドバイスとしては(営業トーク的な面もあるが)全塗装した方が後々良いのでは?という話になる。

値段はピンキリなんだけど、全塗装すると50万から100万円かかると言われてしまった。

そんな車に多額のお金をかける必要があるのかと悩み始めているときに、前から少し気になっていた歯科矯正について考えることになった。

信頼できる矯正歯科医院選び

熊太郎、あんまり歯並びが良くない。というか調べていて矯正用語を知ったのだが、「反対嵌合」という状態である。もちろん子供の頃からその認識つまり受け口であるという認識はあって当時通っていた歯医者さんからも言われていたのだが、食べるのに苦労していた訳でもなく、あまり歯が見える口元ではないこともあり目立たず、歯並びや噛み合わせが悪いから友達にイジメられるなんてこともなかった。

大人になり、海外に勤務したりすると特に欧米の人の歯並びの綺麗さに気づいた。みな多かれ少なかれ矯正してるんじゃないかって思ったものだ。一方アジア地区の方々は一概には言えないがあまり歯並びを気にしている感じはないけど(熊太郎の主観)。

歯科矯正って保険効かないから一声100万円というイメージもあり子供2人抱えているサラリーマンとしてはなかなか積極的に動きずらかった。そんな時に車の塗装が100万円みたいな話があり、車を修理するんだったら自分をメンテナンスしたほうがいいんじゃないかと思い始めた。

熊太郎が小さい頃は矯正って言うと全体をワイヤで縛られてとても目立つようなワイヤー矯正一択の手法だったと思う。もちろん今でもあるんだけど。子供の頃歯医者さんで歯科矯正をやってみないかと言われた記憶もあるのだが、前述の理由でスルーでした。

今はね、興味ある方は知っての通り透明で目立たないマウスピース矯正があるからね。この当時どんな感じで進むのか知らなかったけど、時かく見た目が良いところはサラリーマンとしてありがたい。子供の頃にマウスピース矯正があったらやっていたと思う。まぁ今も昔も費用かかるから親が金銭的な面倒見てくれたかは不明だけど。

ということで車の塗装屋さん巡りと並行して矯正歯科を主としている歯医者さんを探し始めた。

・矯正歯科を主としているところ。
・ワイヤー矯正ではなくマウスピース矯正をやっているところ。
・通いやすいところ。
こんな感じで探し始め、結果熊太郎の家から電車で一駅のところに結構明瞭な金額を提示してかつ症例も多い歯医者さんを見つけた。

車の見栄えより自分の見栄えと健康

4月の下旬、その見つけた歯医者さんに電話をして相談しに行った。

早速カウンセリング室に通され、コトの経緯を話す。そしてその後診察室に通され歯の3Dスキャンを実施する。

これはなかなか優れものでスキャンマシーンで歯の周りをなぞれば3D画像が完成する。

そしてその画像データをベースに矯正を実施した場合、一年後にどうなるか、そのシミュレーション画像が写し出される。

詳細はこのシステムを生業としているインビザライン(米国アラインテクノロジー社)のWEBサイトを見るとよくわかると思う。

今回矯正をやってみようと決断した大きなファクターが、「残りの人生の健康」であった。

これは歯医者の営業トークかもしれんが、噛み合わせが悪い熊太郎。現状問題なさそうでも、実は奥歯にかなり負担をかけている噛み合わせなのだそうな。これも3Dデータで示される。

残りの人生があと何年かわからんが、矯正によって見た目が改善するだけではなく、歯全体のバランスが良くなることで歯そのもの、そして自身の健康自体の改善が期待できる、という説明が結構刺さった。

そう考えると多額のお金を投資する形になるが、車の塗装より自分の健康寿命を伸ばすこの歯科矯正をやってみても良いかなという考えにグッと傾いた。

矯正を始める前段階の治療について

実際にマウスピースをつけ始めたのは2023年の6月下旬だった。

それまでの2ヶ月間何をしていたのかと言うと、

1つは歯科検診。コロナ前から全然歯医者に行っていなかったのに虫歯ゼロだった。優秀。

2つ目は歯の歯石除去などのメンテナンス。

3つ目は2本の抜歯である。これはかなり決断の要る事項だった。

まぁ仕事も忙しかったこともあるのだが、初診を含め4回だったかな、歯医者に通いました。

抜歯の決断 退路を絶った熊太郎の歯科矯正

前項で述べた抜歯だが、抜歯は矯正の度合いによる。歯医者のWEBサイトで症例を見るとわかるが抜歯を伴う矯正はそれほど多くない。

熊太郎の場合反対咬合であり、3Dデータによる1年後の改善予測によると抜歯なしだと厳しいとの判断が下された。本人は生活に支障ない状態で50年以上生きてきているのでそんな感覚ないのだが、歯医者に言わせると「これは重症例です」とな。

まぁ確かに歯を大きく動かさなくてはならんから重症なんだろうね。

虫歯もなく歯医者に削られたこともない健康な下の歯を2本抜く決断は少し時間を要したが、やってみることにした。

そのうち述べるが、このマウスピース矯正というのは自己管理能力が必要とされる矯正法である。途中で挫折する人もいるらしい。ちゃんとルールを守らないと矯正に要する時間もかかる。

ただ熊太郎の場合2本抜歯してしまった手前、もう後戻りはできない。強い気持ちを持って!?歯科矯正に臨むことにした、というか結果的にそうなった。

これがマウスピース矯正開始前の経緯である。

-シニアライフ, 歯科矯正