スイス ヨーロッパ旅

スイスアルプスを一望 お手軽に山頂に行けるピラトゥス山へ行こう

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ピラトゥス山へ スイス チューリッヒから2,000m級の山へお手軽に

今回は、お手軽お気楽に2,000m級の山に行って雄大な景色を見ようというスイス旅の話です。

チューリッヒで自由な時間が1日、もしくは夕方まであってどこに行こうか迷っている方、この山への訪問は満足度が高いと思いますよ。

ということで今回の旅はチューリッヒから標高2,000m級の山「Pilatus(ピラトゥス)山」に行ってみたいと思います。

こちらはチューリッヒ中央駅。Zuerich Hauptbahnhofであります。
旅はこの駅からスタートします。

駅の構内にある長距離電車の出発案内。上から6番目にLuzernの表示がある。まずはルツェルン(Luzern)目指して旅を進めます。

チューリッヒ中央駅から電車に乗ります。チューリッヒ中央駅では近郊路線は概ね地下から出発し、中長距離路線は地上駅から出発します。

スイスの鉄道は乗車前に切符を買うのが鉄則。もし切符を持たず電車に乗り、後から精算しようなんて考えは厳禁です。車内で検札があると罰金(100スイスフラン程度)を取られてしまうので要注意です。
駅のカウンターで切符を買いましょう。ドイツ語圏のチューリッヒですが、日本人、というかツーリストには英語で応対してくれますよ。

一般的な列車は基本運賃を払えばOK。特急券という概念はありません。

 

 

チューリッヒ中央駅からルツェルンまで電車で45分、後述する登山電車への乗り換え駅「アルプナッハシュタッド」まで80分です。

これはチューリッヒからルツェルンに向かう電車から見える景色、写真の奥に見える山がピラトゥス山です。

そしてルツェルン駅に到着(写真は駅前)

 

ピラトゥス山へのアクセスルートは2つ

スイスのピラトゥス山に行くルートは大きく分けて2つあります。

ルート1:登山電車
ルート2:ロープウェー

になります。詳細は後述しますが、夏は登山電車がオススメ、登山電車が運休になる冬はロープウェー経由ということになると思います。

アクセスルート1 登山電車

まずは登山電車を使ってのアクセスをご紹介。

チューリッヒからルツェルンまで行き、そして登山電車経由の場合はそこからローカル線に乗り換えてアルプナッハシュタット(Alpnachstad)という駅まで行きます。

そのアルプナッハシュタットに行くためにはルツェルンでローカル線に乗り換えます。

ローカル線の車内。10月に訪問した時はとても空いていた。

ここでの乗り換えは簡単。降りた駅の目の前にロープウェーの乗り場があります。
ちなみにレンタカーを使って観光する方はここに駐車場があるので停めて登山電車に乗ります。

さて、ここから登山電車に乗るわけですが、この登山鉄道、The steepest cogwheel railwayと謳われています。つまり世界一斜度のある登山電車なんだね。

この登山鉄道ルートですが1つ注意していただきたいのはこの登山電車は冬季は閉鎖されてしまうことです。

詳しくはウェブサイトを確認していただきたいのですが、だいたい晩秋から春先まで運休しています。2024年の運行計画を見ると5月17日から11月17日までとアナウンスされています。

冬季の旅行の際はもう一つのルート、ロープウェーは通年営業していますよ。(後述)

これが登山電車の駅。チューリッヒで登山電車込みで切符買えますし、ここで別途購入することも可能です。日本からのツーリストはスイスパスを持っている方もいるかもしれませんね。この登山鉄道が対象路線に入っているかはしっかりチェックしてください。
乗り換えですがちゃんとスイス国鉄(SBB)のダイヤに合わせて登山電車の時間が設定されていますので、ここで時間を潰すってことはないと思います。

このアルプナッハシュタット、あんまり便数ないですけどルツェルンから船を使ってアクセスすることもできます。

写真中央に見える赤い電車が登山電車。1両、お客が多い時は2両編成で運行しています。

いきなり前方車窓はこんな感じ。ラックレール(線路の真ん中に見える歯車付き線路)が放つ音はジェットコースターの最初のカタカタを彷彿させます。

座席は自由席です。出発時は進行方向右側がオススメ。晴れていれば湖を綺麗に見ることができるからです。後半山頂に近くなってきたところは左側の席がオススメ。車窓から見える山々を堪能することができます。反対に右側はずっと岩の壁になってしまいます。電車が空いていれば前半は右側の席、後半は左側の席に座れれば一度で二度おいしい登山電車の旅を楽しむことができるでしょう。 

この写真の左側が登山電車の終点。このように岩肌に沿って電車はえっちらおっちら登ってきます。所要時間30分ほどで近代的な山頂駅に到着します。

アクセスルート2 ロープウェー

もう一つのアクセスルートはロープウェー経由になります。こちらは通年営業。夏でも冬でもアクセスOK。

ルツェルンの駅に到着したら、バスに乗り換えます。

駅を出て左手にバス乗り場がありますので、まずはバス停を探します。

これがバス停。ここで1番のバスに乗り換えます。

この表示の1番のKriensに向かうバスに乗ります。くれぐれも乗り間違えないように。ちなみに右側の数字は到着までのおおよその待ち時間になります。

このバスに乗ります。トロリーバスってやつですかね。2両連結したようなバスです。

乗車時間10分ちょっとでしょうか。Kriensというバス停で降車します。ここから徒歩でロープウェーの乗り場まで歩きます。これも10分くらい。

写真の通りなんてことはないスイスの普通の住宅街のようなところを歩きます。本当に乗り場あるのかよ、と不安になります。

でも大丈夫。所々にこのような標識がありますので、これを頼りに緩やかな坂を上がっていきます。

これがロープウェーの乗り場。

冬場は観光客よりもスキーヤーが多いです。このロープウェーのが通るエリアはスキー場になっているのです。

こんなロープウェーに乗ります。熊太郎何回も乗っていますが、他人と一緒に乗ったことはないなぁ。

いわゆる普通のロープウェーなので待ち時間もほとんどなく乗車できます。冬季はもちろん雪に覆われまして、眼下にたくさんスキーやソリを楽しむ人を見ることができます。

これは3月の景色。ロープウェーの下はスキー場。

ロープウェールートですが、小型のロープウェーでそのまま頂上に行くのではなく、途中というか最後の方は大きなゴンドラロープウェーに乗り換えます。程なくして山頂到着。

標高2,132m ピラトゥス山頂へ

登山電車、ロープウェーで山頂駅に到着すると確認できる看板。ドラゴンのマークがあるのは、この山にドラゴンが住んでいたという伝説があるから。

山頂駅

今回2つのルートを紹介しましたが、第3のルートとしては登山という手があります。

登山好きな人は特に夏場この山を登ることができます。フルで登ることもできますし、登山鉄道やロープウェーの駅間のみハイキング的に楽しむこともできます。熊太郎はスイスに住んでいながらも軟弱者なので登山未経験。登山やハイキングにトライする方は相応の装備が必要なので十分準備してください。山をナメてはいけません。

さて、まず山頂駅の室内からでも綺麗な景色が見られます。仮に強風の日でも建物の中は寒くありません。(もちろん外に比べての話よ)この建物から外に出なくともある程度の景色を見ることができます。が、せっかく来たのですから本当の山頂まで登ってみることをオススメします。

山頂にはホテルもあります。ここに泊まって翌朝日の出を見るなんていう贅沢なことも体験できます。熊太郎は泊まったことないですが、ここに併設されているレストランには行ったことあります。スイス料理を楽しめますよ。

山頂は3つありまして、時間があれば全制覇しても良いと思います。上の写真は一番ポピュラーな頂上。他の頂は冬季期間は閉鎖されていると思います。

その頂から見られる景色。これは10月の写真。空気ヒンヤリ、景色サイコー。遠くに見えるはスイスアルプスの山々

こっちは反対側の景色。ルツェルン湖が見えるはずなんだけどこの日は雲が多く全く見えず。大体標高2,000mを超えると街が多少天気が悪くても山頂付近は天気が良かったりするっていうことがよくあるんだよね。

同じアングルの写真。天気が良いとこのように素晴らしい景色が見られる。山の景色は天気の運次第。

再度アルプス側。右奥あたりがユングフラウとかアイガーなどのベルナーオーバーランドの山々

頂上の建物内にはちょっとした土産物屋があります。スイスに行ったことのある方はお分かりかもしれませんが、スイスの土産物屋はどこも似たようなものしか売っていません。ビクトリノックスのアーミーナイフとかスイスの国旗が入ったようなグッズがそこら中で売っている。山頂も地上のショップとあまり変わらないような品揃え。つい記念にと手を伸ばすのは結構ですが、実は山頂で買わなくても街中で同じものが買えたりします。ショッピングは冷静に。

旅のまとめ

山への訪問で大事なのは、自分の体調と服装と天気予報です。

WEBなどで天気予報を確認し、あいにくの天気だったら違う目的地を探した方が良い。一度天気予報を無視して行ったことがあるけれど結果は悲惨。頂上はホワイトワールドでした。

夏でもひんやりしているので、防寒のヤッケ(ドイツ語だね)を持って行ったほうが良いです。日向はTシャツでも大丈夫だったりするんだけどね。
冬場は防寒必須。もちろんコートの下はセーターなどを着るように。

そして自分の体調。人によっては標高高いところに行くと調子悪くなっちゃう人は特に注意してください。

想定タイムスケジュール
2022年のSBB時刻表をベースに考えてみます。

8:10チューリッヒ中央駅出発。ルツェルン乗り換えでアルプナッハシュタットに9:29着
9:35に登山電車出発 10:05に山頂到着

山頂の景色を堪能し、今度はロープウェーで下山。途中ルツェルンの街を散策し、夕方チューリッヒに戻れば、日本行きの夜行便(フランクフルト経由便とかね)に乗って帰国することができます。

熊太郎独自 オススメ評価
★★★★★★★★★★ 10 アクセス  →チューリッヒから山頂まで片道2時間
★★★★★★★★★★ 10 シニア向き →登山せずお手軽に2,000mへ歩くことなく到達
★★★★★★★★★★ 10 満足度   →マッターホルンに比べたら有名じゃないけどイイよここ
★★★★☆☆☆☆☆☆ 4 天候に左右されない度 →満足度は天気次第
★★★★★★★☆☆☆ 7 季節に左右されない度 →夏でも冬でもOKだけどやっぱり夏ですよ。

やっぱりスイスに行くなら山を堪能しないとね。

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