9月の3連休の中日に急に思い立って房総半島に行ってみました。
この記事のまとめ
- 外房の町「大原」は伊勢海老とタコのパラダイスでした。
- 大原から房総半島の真ん中にある「上総中野」まで走る「いすみ鉄道」とそこから内房の五井まで走る「小湊鉄道」に乗ってきました。昭和の香りプンプンでしたよ。
急に房総に行こうと思った。
3連休、父の遺品の整理にだけ費やす休日だと気が滅入ってしまうので土曜日の午後、ふと思い立ち翌日曜日、早朝から千葉の房総半島まで出かけてみることにしました。
発端は6月に所用で市原の五井に行った時のこと。
そこで長閑な昭和の風景が広がっていたのを見たのがきっかけ。
この時は時間もなく乗ることは叶わなかったですけどね。今回これに乗ろうと。
その後父が亡くなりバタバタして今に至るわけです。少し余裕が出てきた9月中旬、ちょっと行ってみることにしました。
今回の旅の目的
目的は2つ
1つ目は乗り鉄。五井から出ているローカル鉄道「小湊鉄道」、そしてその終点地「上総中野」から外房の大原という町まで走る「いすみ鉄道」に乗ってみること。
2つ目は「食」。せっかく千葉、しかも房総半島まで行くのなら美味しい魚を食べようと。
土曜日の午後、遅い昼飯を食べながら路線検索のサイトを見て予定を立てる。旅行の計画を立てる時間って何とも楽しい時間だよね。
検索の結果、今回の旅は以下のような予定を組んだ。
1.新宿から「新宿わかしお号」というのが出ているということが分かり、その特急に乗って大原まで向かう。
2.大原の漁港では毎日曜日に朝市をやってるということでその様子を見に行き、港のレストランで魚を食べる。
3.大原の駅に戻って、いすみ鉄道に乗る。終点の上総中野で乗り換え小湊鉄道で終点の五井に行き着く。
というプランです。
出発の朝
いつも通り早起きして埼玉の家を出発。新宿わかしおは7時22分発。しかし前日に旅のプランを練っていたクセにわかしおが全席指定ということを朝の湘南新宿ラインの中で知る。
結局特急に乗ってから車掌さんから割高な切符を買うということになってしまった。アホやー。
電車はゴルフに行くっぽい人、小さい子供連れの家族が結構いる。満席ではないけれどまあまあの乗車数。
熊太郎は車掌さんに座席指定され、車椅子エリアのこの一人席を与えられました。
コンセントがあるのがイイネ。
大原までの車窓は、、、特に感動の景色なし(笑) 山とか海とか見えないからね。
下の写真は茂原駅
大原には定刻通り8時55分到着
大原で下車
普通電車が停まっていた。短い編成にローカルさを感じる。
いすみ鉄道の列車も停まっていた。
駅には港の朝市の看板が。
これが大原駅
大原駅から歩いて漁港に向かう。脚力に自信のない人はタクシーで向かいましょう。
港から帰ってくる道が渋滞していたので少し予想していたが、朝市はご覧の通りの大賑わい
伊勢海老がすごいことになっていた。
こんなに一度に焼かれているの初めて見た。
こんなイベントもやっています。
もう一つの名物であるタコも売っています。
漁港で魚を食べる
あまりの人混みに朝市は見るだけだった。
というのもその時9:30。乗ろうとしている「いすみ鉄道」の出発時刻は11:34。
優先すべきは魚を食べることだったので漁港のレストランに向かった。
漁港のレストラン「いさばや」は10時開店。30分前で10人くらい並んでいた。熊太郎も並ぶ。10時前には50人くらい並んでいたかな。1回転目で入店できたのが良かった。もう少し遅れていたら11:34の列車に乗れなかった。
これがメニュー。自分より前の人たちはみんな伊勢海老をオーダーしていた。熊太郎妻と旅していたらオーダーしたけどね。熊太郎は迷わず刺身とタコ飯をオーダー
イセエビ汁もオーダー。午前中から飲むビールは美味い! タコ飯って美味いね。家で作ってみようかな。
いすみ鉄道に乗る
1つ目の目的を達成し、次のミッションに移る。
11:34発のいすみ鉄道に乗る。もともとは国鉄木原線。
来た道を戻ると列車(といっても1両)はすでに待機していた。
改札近辺でお土産売っています。
これ券売機。セルフのレストランのそれっぽい。
五井までの通し券2,000円です。
そろそろ出発
満席ではないけれど割と混んでる。
バスみたい
全14駅
非電化故、ディーゼルカーです。ディーゼルカー乗るのっていつ以来だろう?10年前に磐越西線で乗って以来かも。
木々の中、というより草の中を走っていく感じ。
途中お城が見える。大多喜城です。
房総の小江戸?大多喜。いすみ鉄道の本社は大多喜にあります。
ここでは10分程度停車時間があるので少しブラブラ
時代を感じる飾り物
職員の方が車両中央の機器を整備していました。(水を入れている感じでしたが)
うわー。もう鉄道模型の世界ですよ。ローカル線らしく線路が貧弱。この写真の左奥に旧国鉄のキハが2両佇んでいました。いかなかったけど。
そろそろ出発です。
そしてだいたい1時間で終点の上総中野に到着
なんにもない終点&乗り換え駅。
ホームから駅前方面を見る。
小湊鉄道に乗り換え
お次は小湊鉄道に乗ります。
大正時代からある私鉄です。
小湊鉄道のホームで列車を待つ。線路が草に埋もれる感じ。ローカル線だねぇ。
写真の左側がいすみ鉄道です。
これが小湊鉄道の車両。201号機は調べたらなんと1961年製ですよ。還暦を迎えている先輩車両です。
2両編成。もちろんディーゼルです。
そこには忘れていたものが。扇風機、あったなぁ。扇風機右のベンチレーターのレバー。埼玉県民の熊太郎、昔115系で通勤していた時、蒸し暑くて当たり前のようにこのレバーを操作して換気していましたな。上じゃなくて横に冷房設備があるのは新鮮。(後付けかね)
レバーを操作すれば窓が開く!昔は当たり前だったけどね。
中央に見慣れぬものがあった。調べたらディーゼルの排気ダクトのよう。この横に陣取って寄りかかったら暖かかった。冬は良いが夏は暑いです。
先頭方面を撮る。運転席のところに無料のうちわ貸し出しがありました。
線路が貧弱なのかすごく揺れる。この丸の吊り革が右に左に揺れながら進んでいきます。
途中駅のホーム。高さが低くて新鮮。
ちょうど草木が伸びきっている時期だから時折車両に「バサバサ!」って引っかかりながら進んでいく。
ディーゼルの排気臭と揺れる車両に少し酔い気味w
木製の貨物車。ちなみにソフトフォーカスが入っているようなのは窓が汚れているから(笑)
無蓋車もあったよ。しかも木製。
途中駅で近年JRから譲渡されたキハ40とすれ違い
12:58に上総中野を出て、五井に到着したのは14:13。
旅するなら花が綺麗な時期がオススメ
とまぁ思い立って9月の中旬に旅した訳だけど、正直車窓はそんなに楽しいものじゃなかった。熊太郎が住む地域(埼玉)より少し北に行けば同じような風景があるからね。
温暖な房総半島、春先の菜の花の時期や桜の時期に行くと良いんじゃないかな。実際、車内や駅でそういった写真がたくさん飾ってあったし。
最先端の電車に乗り感動
帰り五井からは総武快速線直通電車に乗って帰ったんだけど、最新のE235(山手線に導入されているやつ)の静かさと乗り心地の良さに感動しました(笑)
こんな感じで連休の1日を使って房総半島をブラブラしたのでした。