スイス ヨーロッパ旅

スイス バーゼルのお祭り「ファスナハト」を観に行った話

この話は毎年2月〜3月のメチャ寒い時期にスイスはバーゼルで開催されるファスナハト(Fasnacht)というお祭りに2013年2月行ってみた話です。毎年やっているので、この時期スイス行く方、行ってみてはいかが?

スイス バーゼルで行われるお祭り ファスナハト

仕事の関係でスイスに住んでいた熊太郎、スイスの冬が大嫌いだった。

だって熊太郎の地元埼玉(関東)の冬って寒いけど雪は滅多に降らないし晴れの日が多い時期。一方スイス(チューリッヒ)の冬は気温は0度前後と低く、毎日どんより天気。クリスマスという大大イベントが終わった後の空虚感と言ったらもう、ねぇ。早く3月にならないかなと思ったもんだ。

そんな春が待ち遠しい季節にスイスはバーゼルで行われる大きなお祭りがある。

その名は「バーゼル ファスナハト(Fasnacht)」

バーゼルのファスナハトとは?

灰の水曜日と呼ばれるキリスト教の記念日があってその記念日後の月曜早朝4時から「モルゲシュトライヒ/Morgenstreich」と呼ばれるパレードで始まる。その時明かりも消え真っ暗。これが3日間続くお祭りである。イースターの日付が毎年変わるのと同じく、こちらも2月〜3月あたりに行われる。
スイス観光サイトによると、
2025年は3月10日〜3月12日
2026年は2月23日〜2月25日
に行われるとのことである。

バーゼルへの行き方

スイスのバーゼルへは、スイスの玄関口であるチューリッヒ空港から電車で1時間半弱で行けます。

ドイツ、フランス国境の街で、特にドイツからもアクセスは容易。フランクフルト空港から電車(ICE)に乗って3時間弱でたどり着けます。

→2011年訪問の記事はこちら

→ついでのバーゼルのクリスマスマルクトについてはこちら

熊太郎が観に行くことになった経緯

その時すでにスイス在住1年を越え、それなりにバーゼルの事も知っているつもりだった熊太郎。

正月明けのある日、会社でバーゼル在住の同僚と会話したんだ。
同僚「熊太郎、ファスナハトって知ってる?」
熊太郎「もちろん。スイスでの有名なお祭りだよね」
同「行ったことある?」
熊「ないよ。だってあれ朝の4時スタートだし、しかも平日開催でしょ?」
同「もちろんそうだけど、せっかくスイスに住んでいるんだから行かないと」
熊「・・・うん。。(日本人的あいまいな返事)」
熊「車で行かなきゃ無理だよね。始まるの朝4時だし」
同「大丈夫。その日はチューリッヒから臨時列車が出るから」
熊「(スイス国鉄のWEB時刻表を見ながら)ほんとだ」
熊「その日会社あるんだよね」
同「もちろん!午前中キャンティーン(食堂)でちょっとしたイベントやるから来てね」

とこんな具合で話が進み、行くことになった。
もちろん興味があったから行くことにしたのだが、ここで行かなかったら「日本人って口だけね」って言われかねないしね。

お祭り当日の様子

4時スタートってことで朝2時頃家を出る。
途中まで車で行き、駐車場に車を停め、その後臨時電車に乗車した。

電車の車内が面白かった。結構な割合で仮装した客が乗っている。魔女っぽい格好とかの。
フェイスペインティングしている人もいた。これ日本じゃできないなぁ。通報されそうだ。

そして3時半くらいにバーゼルに到着。旧市街方面へテクテク歩いて行く。

結構な人出。パレードのコースは同僚からだいたい聞いていたので、それを頼りに見やすそうな場所を確保する。旧市街で人が集まっていそうなところに陣取ればOK。

それにしても寒い! 朝の4時。夜明け前が一番寒い(はず)

そしてスタート時間。4時を告げる合図で街の灯が全て消える。ほんとに真っ暗になるのだ。

そして太鼓とピッコロの音色が響き始める。

様々な団体さんがパレードを行う。街中をグルグルグルグル。

ディズニーランドのように見物客とパレードの人を仕切るようなことはしない。見物客はなんとなく端っこで見る感じ。

変装した方々が提灯のようなものを持ってパレード

観客がたくさん。見ての通り見物客は万全の防寒対策

ねぷた祭りをイメージしてしまうような大きな提灯山車。ウルトラセブンのチブル星人ではない。

いろいろメッセージが書かれている。よく見るとバーゼルの州旗も描かれている。

このパレードが延々と72時間続くのです。

すごい数の見物客


お、見た事あるキャラ。マーヤはこっちでもアニメやっていてポピュラーです。

下の映像が当時動画撮影したもの。当時のデジカメで撮影したものなので画質が超悪い。祭りの雰囲気はわかっていただけると思います。

こうして極寒のお祭り見物は終了。

6時前の列車でチューリッヒ方面に戻り、そのまま会社に出社した。

バーゼル出身の同僚に話したら、とても嬉しそうだった。
そうだよね。日本在住の外国人が自分のなじみの祭りを観てくれたら嬉しいもんな。
その日一日とても眠かったのは言うまでもない。

お祭り見物のポイント

  • 車を持っているなら移動はその方が楽
  • 電車で移動する場合は、スイス国鉄(SBB)のサイトで事前チェック
  • 防寒対策は万全に
  • 飲み物は事前に準備

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