これは2013年、当時スイスのチューリッヒに赴任していた熊太郎の一人旅行記です。
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今回の目的地はシルトホルン(Shilthorn)
9月中旬の土曜日、天気も良かったので洗濯やら家の雑務もさっさと終え、山に行ってみることにした。
今回の目的地は3,000mのシルトホルン(Shilthorn)という山。ベルナーオーバーランド、まぁ日本人にはユングフラウエリアと言った方がわかりやすいかな。このエリアに日帰りで行ってみることにした。ロケーションは下の地図のとおりで目的地のシルトホルンはアイガー、メンヒ、ユングフラウの有名な山の西側に位置する。
これが今回の経路。チューリッヒからベルンまで特急に乗り、そこで乗り換え、インターラーケンへ。
そこから私鉄に乗り換え、ラウターブルンネン方面へ。なんだかんだで3時間半かかります。
いつもは家を早めに出る熊太郎も家事を済ませる必要があったので出発は10:00だった。

これはインターラーケンの手前、Spiez(シュピーツ)

12:30。定刻どおりインターラーケンに到着。ここで私鉄「BOB(Berner Oberland Bahn)」に乗り換える。
このあたりの交通案内はこのサイト参照
6回乗り換えて目的地へ

山が近づいてくる。

Wildeswil駅 シーニゲプラッテ方面はここで乗り換え

シーニゲプラッテへの列車はコレ

可愛い電気機関車

もうすぐ到着

ラウターブルンネン到着! 遠くに山々が!

ラウターブルンネン(Lauterbrunnen)から今度はバス。右に左に滝が点在している。
まだまだ目的地に着かない。自宅を出て余裕の3時間越えです。
バスを下車し、お次はロープウェイを使う。
ロープウェーの乗り口。ここにも滝
ここまで何回乗り換えたか?
1.自宅〜チューリッヒ中央駅
2.チューリッヒ〜ベルン
3.ベルン〜インターラーケン
4.インターラーケン〜ラウターブルンネン
5.ラウターブルンネン〜シュテッシェルベルク(バス)
6番目がロープウェー。
このロープウェーで最後と思いきや、このロープウェー、乗り換えがある。
ここで標高922m。

ここからグィーンと登っていきます。

スイッチバックのように7番目となるロープウェーに乗車。

そしてミューレンに到着。ここで標高1,650m

最後8番目のロープウェーに乗り換え、ギュィーンと上昇する。

こ、これは、間違いなく左からアイガー、メンヒ、ユングフラウです。

どこ見ても高い山。

さぁ、目的地、シルトホルンの展望台「Piz Gloria」が見えてきた。
シルトホルン - 007のロケ地

熊太郎の気分はもうジェイムス・ボンドである。
「女王陛下の007」、原題「007 On Her Majesty's Secret Service」
007の第6作目、主演ジョージ・レイゼンビーの作品である。
ショーン・コネリーの後、たった1作だけ演じたレイゼンビー。評判はそこそこだったそうだが、現場の評判が悪かったらしい。
ジェイムス・ボンドが結婚する作品としても有名。
でさ、この写真に写っている施設が敵の秘密のアジトだったんだよ。ボンドがこのアジトに向かって登って行くんだ。
1作目から全部観ている熊太郎としては、ちょー感慨深い。
頭の中にはあのBGMがグルグル回っている。
ついに到達
家を出て4時間半。ついに頂上到達。
これぞ(007の)敵のアジトから眺める絶景である。

真ん中がユングフラウ。左がメンヒ、その横がアイガーである。
ちなみにここSchilthornは標高約3,000m 山登りせずに到着できるお手軽さ。

違う方向、もっと南側を見てもこのとおりの絶景。

360度こんな感じだよ。

展望デッキから敵のアジト(しつこい)を見る。

この奥にはモンブランが見えた(はず)

これが上の写真と同じ方向のガイド

でもやはりこの方向につきますな。

「女王陛下の007」の公開年は1969年。つまりこの建物はざっくり築45年なんだな。(2013年当時)

館内には007に関するちょっとしたミュージアムになっていて、

日本版のポスターなんかも展示されている。

ボブスレーの体験コーナーもありました。
下山後はプチハイキング
シルトホルンからの景色に感動し、007スポットを後にする。
ロープウェーで下り、途中ミューレンからは違うルートで帰ってみることにした。

ミューレンからの景色もなかなかです。
ミューレンはロープウェーの乗り場と登山電車の乗り場が離れている。そしてその真ん中あたりにケーブルカーが。

真っ直ぐ伸びる鉄道が1本。Allmendhubelbahnという。

乗り場の周辺にはお土産屋が数店
日本人観光客を見かけない。ある店の店員に聞いたら「日本人はグリンデルヴァルドの方を好むからね」と言っていた。

一直線に登って行く

途中すれ違い部分はあります。
”真っ直ぐ鉄道”で終点に到着。

そして終点。ちなみに1両仕立ての電車には熊太郎と数名しか乗っていませんでした。

アルプスと牛

現在午後4時過ぎ

ここから下山するための登山鉄道の駅までハイキングをすることにした。

シルトホルンにはかなわないものの、これでも十分良い景色。

夕方だけに人もまばら。

一本道なので迷うことはない。

冬場のため?か小屋の中には薪がこれでもか!っという位詰め込まれている。

斜面の右側全てアルプスです。

Murrenの村が見える。

林に入ったところで牛に遭遇

牛の通過をしばらく待つ。

Bergbahnという名の鉄道。これでラウターブルンネンまで降りることができる。

これが列車。左の旗はベルン州の州旗、右はたぶんラウターブルンネンの旗(と思う)

乗車時間は20分

先頭には荷物車が連結されていた。

そろそろユングフラウともサヨナラである。

山道を抜けると

ラウターブルンネンの駅が見えてきた。
インターラーケンの街に寄り道
ラウターブルンネンでBOB(ベルナーオーバーランドバーン)に乗り換えてインターラーケンに戻る。

インターラーケンは2つ駅があってね、Ost駅(東駅)とWest駅(西駅)ってあるんだよ。メジャーなのはBOB乗換駅である写真のOst駅だ。

時間は18:00。まだ明るいのでWest駅まで歩いてみることにした。
Ost駅とWest駅の間は1.7km。道の両側はお土産やさんが軒を連ねている。

時計店もたくさん。日本人はマイナーで、圧倒的に中国人。店の中に入ると中国語が飛び交っている。店員さんも中国語が話せる中国系の方が多い。
店内には1人だけ日本人スタッフがいたなぁ。

駅間に広場があって、そこからアルプスがちょっとだけ見えるんだ。

インターラーケンWest駅。こっちの方が静かである。

さてそろそろ家に帰ります。

トゥーン湖沿いにベルンに向かって進みます。

これスイス国鉄の1日乗り放題チケット。2等車用でお値段71CHF。
旅のまとめ
今回はスイス旅行の王道とも言うべき旅を紹介しました。ユングフラウヨッホ経験者でこのエリアに再訪する方、ぜひ検討してみてください。
熊太郎独自 オススメ評価
★★★★★☆☆☆☆☆ 5 アクセス →チューリッヒから電車で3時間以上と遠い
★★★★★★★★☆☆ 8 シニア向き →大して歩かなくても到達できます。
★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3 天候に影響される度 →荒天時は行っても意味がないと思います。天候チェックは必須です。
★★★★★★★★★☆ 9 満足度 →ユングフラウやメンヒ、アイガーを一望できますからね。
★★★★★★★★★★ 10 スイス観光度 →山に行く!これぞスイスに来てやることでしょう。
と言うことで夏に向かうこれからの季節にスイス旅行を計画されている方、目的地として検討する価値あります。