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上海の地下鉄ご紹介

上海の地下鉄

上海の地下鉄は通称「地鉄」。本来の名前は「上海軌道交通」という。
地鉄というと北陸地方の人は富山地方鉄道を思い浮かべるかもしれませんが、ここ中国・上海では地下鉄のことを地鉄と呼んでいます。

駐在員の熊太郎、スイス赴任の時はリース車が支給され、それを移動手段としていましたけれども、中国の場合は交通事情もあり車を運転することを許されていません。

よって移動の足はタクシーか地下鉄になります。

今回はすごく便利な上海の地下鉄をレポートしたいと思います。

地下鉄は東京メトロ同様路線は色で識別できるようになっている。

上海の地下鉄網

熊太郎は公共交通機関が大好き。知らない街とか出張では面倒なので車を使う人が多いかもしれませんが、熊太郎は好んで公共交通機関に乗ります。

熊太郎は首都圏通勤者でしたので、東京メトロと比較をしながら上海の地下鉄を紹介したいと思います。

まずはそのネットワーク、さすが中国、短期間でものすごい鉄道網を建設しています。

まずはこのWikiの上海地鉄の鉄道網を見てほしい。1号線が誕生したのは1993年っていうから30年でこの路線網よ。東京メトロなんて昭和2年に誕生して約100年であの交通網だからね。とんでもないパワーで建設しています。

東京メトロもそうだけど、地上を走る部分もある。4号線という山手線みたいな環状線については結構地上エリアが多い路線もある。

↑こんな感じの高架駅もある。

 

上海の地下鉄に乗って感じたこと

1.QRコード決済&乗車

世の中ほぼ全てと言っても過言ではないくらい中国ではQRコード決済、具体的にはAlipayもしくはWechatPayで済ませる。地下鉄ももちろんQRコードで乗れます、というかQRコードで乗っている人が大多数。

だいたい以下のどれかで入場する。

(1)券売機でQRコード決済で切符(乗車カード)を購入

(2)券売機で現金(乗車カード)を購入

(3)QRコードでそのままバーコードを改札でかざして乗車

熊太郎はまだまだビギナーなので、券売機で現金入れてカードを買って入ることが多いです。というのも日本から結構な額の現金を持ってきてしまって、先のQRコード決済が主力となってる中、現金がなかなか減らないのです。地下鉄は現金でもカード買えるので、そこで現金を消化している感じです。

 

↑中国語と英語で表示されています。

2.必ずあるセキュリティーチェック

日本人にとって「めんどくさっ」って感じるのが各駅にあるセキュリティーチェックだろう。

上海の地下鉄はどこの駅でも改札入る前に荷物のセキュリティーチェックがある。空港にあるようなベルトコンベアで荷物が運ばれて中身をスキャニングするアレです。実際ほんとに中身ちゃんと見てんのか??レベルなんですけど、必ず係りの人が改札の手前で、ベルト・コンベアのところで待っていて、大きなバックはここにおけと指示されセキュリティーチェックがなされます。さすがに小さいバックとか買い物袋とかまでは見られないのですが、リュックみたいなものは必ずそこでスキャンされるシステムになっています。
じゃあ買い物バックに入れた刃物とかだったらどうするんだ?ってツッコミたくなるんですけど。まぁそこは言わないでおきましょう。
その後改札があって、QRコードをかざすか切符(カード)をタッチして入場します。タッチしたカードは出口で回収される仕組みになっています。

 

3.地下鉄運賃すごく安い

公共交通機関は全て安い。ちょっとした移動なら3元(60円)、市内観光するレベルならたいてい1回4元(80円)で行けてしまいます。とんでもなく安いです。気軽に乗れます。

ちなみに公共バスはたぶん一律2元(40円)ですよ。

4.ホームドアが設置されている。

ここは東京メトロより進んでいるなと思う。熊太郎が確認できた範囲だけど、すべての駅にホームドアが設置されている。運行時間は正確だと思う。人身事故で遅れたとか止まっちゃったとか今のところ経験していないです。これもホームドアのおかげなのかもしれません。もしくは日本が病んでるのかもしれん。

5.車内放送は自動音声のみ

これ日本はうるさいくらいアナウンスされているけれど、どっちが効果的なのかね。先日日本に一時帰国して思ったのは日本の電車は車内放送が多すぎです。しかも日本は車掌さんがいろいろ話ししているけど全然聞こえない時があると思います。人身事故の際は必要かもしれないけれどね。

↑駅の構造の説明もあります。

6.車内は綺麗で基本静か

車内では皆さんおしゃべりはしません。日本もそうですけど皆、自分のスマホに集中しているので(笑)これは日本も変わらないと思います。時々社内で喧嘩かって思うような怒っているような声を聞くことがあります。なんだと思ってそちらの方に目線を向けると。実はおじさんがスマホで通話している(笑)ただ声が大きいだけだったりします。中国人は腹から声を出すのか、めちゃくちゃ声がでかい。ほんとに喧嘩してんじゃないかって言うような声で電話で話してるので紛らわしいです。電話で話をする人はごく一部で前述したとおり車内は静かです。

↑次の電車がいつ来るのか秒単位で表示されます。

車内は綺麗です。ゴミが散らかってるようなことがありません。それは上海の町全体に言えることですけど、街は非常にきれいです。ちゃんとゴミ掃除をする人がいると思われるのですが、どっかの国のように平気で車内にゴミをポイ捨てするようなことはしないです。あと中国人は痰をそこらじゅうで吐くイメージを持っている人がいるかもしれませんが、少なくとも大都会上海では見ないです。

7.ナンバリングなない

東京メトロというか首都圏の鉄道が進んでいるなと思うのは外国人向けの駅のナンバリング。例えば丸の内線で言えばM 8とかM 10とか付番されてると思うんですけど、上海の地下鉄にはこれがありません。いま上海で外国人になっている熊太郎としてはあったら良いなと思うポイントである。漢字文化なのでまぁなんとかなるんですけど駅名が非常に紛らわしいところがあったりしてさ、南とか西とか順番入れ替えたら駅が違うべきになってしまうみたいなところがあるのよ。ナンバリングがあると便利なのになと思います。

8.車内の椅子はプラスチック製

これは上海の地下鉄だけじゃないですけど、地下鉄の内装はニューヨークの地下鉄を彷彿させるようなプラスチック製の椅子です。日本の方が座り心地が良いです。地下鉄=短距離と言う割り切りでかもしれません。

9.バリアフリーはイマイチ

これは日本の方が進んでいると思います。先日大きなスーツケースを持って空港から地下鉄に乗って上海のアパートに帰った時にそう思った。

ところどころ5段とか7段とかの階段があるんだよね。そういうところはバリアフリーがまだまだだなと思うところがあります。そういう時は離れたところにあるエレベーターがあるのでそれを使えば良いのかもしれませんが。

まとめ

細かいところは違うけれど、総じて東京と上海の地下鉄、そんなに変わらないです。日本人としてはQRコードを使いこなしていれば問題なしと思います。

 

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