週末おじさん一人旅を敢行
急に思い立って伊豆半島に行ってみました。家族が旅行に行くとのことで、熊太郎は週末一人ぼっち。
土曜日一日家にいて、日中にJ2の大宮アルディージャ対ジュビロ磐田の試合を見に行くことも考えたのですが、せっかく1人だし何か非日常を味わうことができないかなと思い、どこかに行こうと考えたのであります。と言って
も家族が帰ってくるのは土曜日の夜なので、旅行時間は24時間という感じ。
行き先は伊豆半島
今回の一人旅、コロナが拡まる前、2019年10月に草津から軽井沢まで草軽電鉄の廃線跡をたどる旅をやって以来かもしれない。
↑草津温泉から軽井沢まで旅した話はこちら。
どこに行こうかいろいろ考えたんですが北の地域は雪が残っていることが考えられ、ノーマルタイヤしか持っていない熊太郎としてはリスクが高い。温暖な地域で手軽に車で行ける範囲となると房総半島か伊豆半島かなというところ。
旅の目的を無理やり作ろうとあれこれ考え、父が勤めていた会社の保養所が当時下田にあって、40年前、熊太郎が小学生の時に毎年のように夏休み海水浴に行っていました。今そこがどうなっているかを確認しに行こうと決め、旅の目的地を伊豆半島の下田にしたのでした。
ホテル選び
金曜日仕事終わってから移動する計画。仕事が終わって伊豆半島の先まで行けるほど時間的余裕がない。となると金曜日の夜、途中どこかで一泊することになる。いろいろな宿泊サイトで検索して宿を探す。伊豆半島の入り口熱海に着くのは早くても21時ごろ。一泊素泊まりか朝食付の宿を探します。海外宿探しで利用しているbooking.comを始め、じゃらんや楽天トラベル、るるぶ等で通勤時の電車の中などで検索する。
安い宿を探そうとなると結構ドミトリーの部屋が多く出てきます。昔はこんなになかったのに世の中だいぶ変わったなと思いますね。草津の時はドミトリールームに泊まりましたが、コロナ問題解消していない中、家族からコロナ感染リスクがあるからせめて個室にしてくれと言われる。まぁそこはしょうがないなと言うことでドミトリールームを諦めシングルルーム的な部屋を探します。と言っても出張と変わらんチェーン系ビジネスホテルは非日常的感覚もないし泊まりたくない。だいたい結構値段が高いし。小田原から伊東間で探すがなかなか良いホテルがヒットしません。
最初はbooking.comで伊東近辺の宿を見つけたのですが、”怪しい”というかもともとのココは普通のホテルではなかっただろう系のホテルの匂いがプンプンしていたこともありやめました。
最終的にはアタミ ニューフジヤホテルという昭和の熱海慰安旅行に使われていたであろうホテルがお安く泊まれると言うことでここに決定しました。一泊朝食付きで約8,000円が旅割もあって約6,500円でした。(価格は変動すると思います)
当日ホテルのチェックインの際に知ったのですが、接種証明と身分証明を示せば2,000円の静岡県のクーポン券「ふじのくに地域クーポン」がもらえる。つまり実質4,500円で泊まった、もしくはクーポン券を夕飯に充てれば1泊2食で6,500円となる。これは安い!
ニューフジヤホテルは(前の)東京オリンピックが開催された1964年開業とのことでその後アネックスが1980年代に作られたとのこと。(熊太郎調べ)
年代物のホテル故、いつ改装や建て替えがあるかもしれず、今のうちにのある意味歴史のあるこのホテルに宿泊してみるのも面白いかなと思って決めました。
金曜日仕事終了後に出発
金曜日を在宅勤務日とし、仕事が終わってから出発する。なんだかんだ残務もあり、結局家を出たのは18:45位だった。
地図は上尾駅にしていますが、熊太郎家ある埼玉東部エリアから圏央道→小田原厚木道路を使って熱海に向かいました。
これは途中トイレのため寄った狭山PA
特に渋滞もなく、21:30ごろニューフジヤホテルに到着。
係りの方に誘導していただきホテルの向かい側にある駐車場に車を停めます。
予想通りというかウェブサイト通り大きな建物です。どこかの会社さんの団体宿泊の看板を見ると数十年前にタイムスリップしたようです。
エントランスにあるタクシー乗り場の表示もカッティングシートではなくてプラスチックの板を組み合わせて作られた看板でこれがまたノスタルジックな雰囲気を演出しています。そしてこのルームキー。スマートキーなんかじゃなく普通の鍵です。それより何よりこの部屋番号を表示しているプラスチック板を彫ったもの。いつ作ったんだろう?すごいです。昭和です。
部屋は10畳和室、その趣、そして作りの古さ、
何度も言うけど昭和ノスタルジックです。タバコの匂いも含めこの辺は予想されていたことなので全く気になりません。台が壊れているのか傾いた液晶テレビ(ブランドがCORONAというところがまた良いw)、部屋にはWi-Fiがのサービスがない。前述のように鍵はオートロックではなく手動ロック。もう高望みなんかはしません。これでいいんです。文句言う人はもう少しお金払っていいホテル探してください。
お風呂が24時まで言うことを確認し、22時ぐらいにホテルを出てどこかで夕食が食べられないか散策し始めます。
魅惑じゃない熱海の夜
何か店あるだろうとまずは熱海駅に向かって歩きます。
熱海の街を歩くなんて21世紀になって初めてなんじゃないかと思います。さすが熱海、坂が多いです。
残念ながら22時を過ぎた熱海の街は終了感満載です。いくつか地元の飲み屋さんが営業してるところもありましたが、残念ながらもうラストオーダーの時間でした。
Google マップで検索しても駅前近辺で営業している居酒屋は魚民と笑笑と言うチェーン居酒屋のみ。
もうこれ以上を探しても無理だと思い笑笑に入ります。この日はWBCの日韓戦をやっていたので、スマホでWBCを観ながらの1人夕食です。
夜遅いと言うこともあり、ちょっとお酒と餃子を飲んだ程度でした。
1人呑みって苦手なんだよね。なんだか間が持たないんだ。飲み倒すほどお酒が好きなわけでもないし、さっと食べ、さっと飲んで終了。ここで静岡クーポン2,000円を全て消費します。
そして上ってきた道を今度は下っていく。徒歩もそうだけどマニュアル車を乗っている熊太郎、平地である埼玉では坂道発進なんて滅多にないけれどこっちは頻繁に機会がある。
途中ノスタルジックな建物がたくさん目に留まります。
ホテルの近くには熱海銀座と言う通りがあって、そこのサインがまた昔の風情を醸し出すと感じが素敵です。
この熱海銀座のエリアから海に向かうあたりの一角は熱海の繁華街が広がっています。スナックやフィリピンパブなどいろいろな古いお店が軒を連ねています。こういう感じ、ずっと続いて欲しいものです。行かなかったけど。
23時過ぎにホテルに戻り次は風呂に行く。本館及びアネックスに熊太郎カウントしただけで3つ風呂がありました。
感覚で本館の最上階にある展望風呂に行ってみることにした。風呂は撮影できず残念なんだが、風呂から見える熱海の夜景と月明かり、そしてニューフジヤホテルのネオンサインが周囲を青く照らし出している感じが素晴らしい。もう1人風呂にいましたが、ほぼ露天風呂を独占状態。
※遠くに見える大きな建物がホテル。最上階の青いネオンサインはチョー良い感じ。
露天風呂の横にある囲碁室からみたネオンサインの一部
最上階に囲碁室があるってのもすごい。元々は大きな宴会場だったんかな。
そのネオンと月明かりを浴びて熱海の夜は更けていきます。
朝の熱海
翌朝6時台に再び露天風呂に入る。
例の囲碁室からの熱海の街並み。夜と違い街がよく見える、天気は快晴。初島もよく見えます。
ビュッフェ形式の朝食が始まります。もうカオスな空間。皆さん好きなものをとって食べると言うこのスタイルは、まぁ格安ホテルあるあるの光景だと思います。値段相応なので全く問題視しません。
食後散歩に出る。
今度は熱海駅の方角ではなく、海に向かって歩いてみることにした。
この通りに朝ごはんが食べられるようなお店が何軒かありました。
数分歩けば海が見えます。
熱海の海岸通りはとてもきれいに整備されていて、
コンビニコーヒーを買ってここで飲みたい位。
水も綺麗
斜面に立つ建物を見ると、モナコの景色を思い出します。
この写真はモナコ。(本当です)
街の古さも似たようなもんかも(笑)
今のうちにニューフジヤホテルに行くべし
こうして前泊とも言うべき熱海一泊を終えたのでした。
卓球場
麻雀ルーム
カラオケルーム(しつらえが80年代!)
館内の案内板も年代物。
コロナ禍のこの3年間。旅行業界は大変困難な状況だったかと思います。これからマスク自由化というコロナ後の世界が始まるわけで、少しでも良い方向に向かっていって欲しいなと思います。外国人観光客とかいっぱいやってきて、熱海だけでなく各地の経済の活性化に寄与してくれたらと思います。