音楽

T-SQUARE 45th Anniversary Celebration Concertに行った話

5年ぶりのT-SQUARE LIVEへ

さて、40周年ライブから5年が経ち45周年ライブの時がやってまいりました。(当たり前)
熊太郎はT-SQUAREのBig Funではないですが、折角なのでエントリーしてみました。5年ぶりと書いたけど、A.I.Factory発売時のコロナ禍リモートライブを家で観たので実際は3年ぶりになるのかな?

40周年からの5年間、世の中いろいろありました。ウクライナ問題、イスラエル問題など様々な紛争もありますが人類全体にとって一番大きな出来事はCovid-19でしょう。行動が制限され、ライブもままならずという3年半でした。
TーSQUAREに目を向けるとファンの方々の一大事はバンドの中核を成してきた河野さんが大病を患ってしまったこと、そしてまさかの和泉宏隆さんが2021年に62歳の若さでお亡くなりになってしまったことではないでしょうか。

丁度同時期に逝去された村上ポンタさん共々、長年聴いてきた音楽家の逝去に熊太郎も衝撃を受けたのは記憶に新しい。

今回は周年ライブなのでかなりのメンバーが揃うことが期待されます。ただやはり核となる和泉さんがいないというのは、なんとも悲しいですねぇ。

周年ライブの会場ですが前回はパシフィコ横浜国立大ホール(下は2018年の入場時の写真)でしたが今回は東京フォーラムAホールということで、埼玉県民熊太郎としては非常にアクセスしやすい場所であります。

両ホールとも5,000人収容の大きな会場です。

会場入り

開演は16:30。熊太郎、東京駅近辺で用事があったので結構ギリ。席に着いたのは10分前でした。

時間なくペットボトルも買わずに会場入り。

さっさと向かいます。

当日券あったのね。流石に5,000席は埋まらなかったか。

物販はこんな感じ。あまり商売っ気がないです(笑)

今回の座席はS席。その上にSS席と言うのがありまして、こちらは入手できませんでした。
SS席はファンクラブの方々で確保されてしまったかな。
確か前から38列目、そして向かって一番右手の端の席でした。こりゃ見にくいかな?と覚悟していたのですが、予想外に見やすかかった。ただ双眼鏡は必須。ステージ両端上方にモニターがあって映し出されるんですけどやはり自分の好きなプレイヤーの手元を見たい。

熊太郎私的ライブレポ

ここからはネタバレ含みますので、見たくない人はスルーしてください。

全体的なライブの印象を箇条書きで書きます。

  • 16:35ごろ開演、終演時間は20:30ごろ。4時間公演でした。5年前の周年ライブがあっさりとしたものだったので、良い意味で期待を裏切ってくれました。
  • 今回主要メンバーでは則竹さんが欠席! ベース3人、サックス3人、ギター3人、キーボード2人?、そしてドラムスは、長谷部さんと坂東さんと仙波師匠。ドラムセットが3つあったんで、則竹さん参戦かと思いきや3つ目は仙波師匠用で師匠はパーカッションとドラムスの二刀流でした。結局バンド全体で考えると則竹さんが不在で坂東さんへの負担がもの凄かったのだと思います。お疲れ様でした。
  • MCは伊東さん中心で時折坂東さん、須藤さん、本田さんあたりが務めていました。全般的にMCのマイクの音量が小さく聞きづらかったな。
  • 一方、会場のフォーラムAの音響は素晴らしいね。今年行った東京ドームシティホールなんかとは比べ物にならないくらいです。
  • 元リーダーの安藤さんは終始控えめでしたね。
  • ゲストは鳥山さんと渡辺香津美さん。熊太郎、生で渡辺さん見るの初めて。あのKylynの渡辺さんっすよ。
  • 今回ついに参加となった本田さんがぶっ込んできましたね。開演前右手に準備されているビッグバンドメンバー用の席(約12席)を見て、熊太郎は察しましたよ「本田さん連れてきたな」って。弟子の渡邉さんはシンガポールにいるのでここには登場しないな、とも思いましたけど。
  • 客層のメインはやっぱり50代60代なのかね。山下達郎のライブより結構若い人が多い印象だった。吹奏楽やっている人が興味あるのかな。

次にライブの流れに沿って書いていきます。(記憶の限り)

1.吹奏楽部との共演

  • まずは前回同様 足立区立西新井中学校の吹奏楽部の方々と伊東さんの共演からスタート
  • 宝島・・・これも前回同様。和泉さんが亡くなっただけに胸にくるよね。しかしサックスソロの女の子、しっかりとしたソロ吹いていましたね。拍手です。

2.本チャンスタート

  • Stiff Nails・・ここからが本当のスタート。ワクワク感を演出してくれる曲です。
  • 脚線美の誘惑・・総じて古い曲は盛り上がっていましたね。
  • この辺りで新譜系の楽曲あり

3.古参メンバーだけ残っての演奏

  • A feel deep inside・・もはや古典です。
  • Midnight lover・・これも古典、御厨さんがアコースティックギターを弾いていたね
  • It's Magic・・いつの時代も盛り上がるね。
  • いとしのうなじ・・これも盛り上がり曲

4.宮崎さんの時代の演奏(2000年ちょい前くらい)

  • 特筆すべきは宮崎さんがEWIではなくリリコンで演奏したことです。いやぁ生リリコンなんて30年以上ぶりっすよ! やっぱりあの音だよね!

5.仙波さん、長谷部さん、坂東さんのオレカマコーナー

  • 仙波さんが「青山純に捧げる」というコメントが印象的。青純もスクエア在籍だったもんね。達郎バンドってイメージの方が強いけど。
  • 仙波さんのブタ+トリパーカッション、5年前の再来です(笑)

6.本田さん時代のコーナー

  • ビッグバンド登場。本田さんの軽妙なMCが面白い。
  • Ciao!とかやっていたね。
  • 本田さんの演奏はいかにも「本田さん」ですよ。

7.フロントが伊東さんと本田さん

  • ここでのMCが一番面白かった。二人は10歳近く年齢が離れているんだね。
  • 本田さんの挨拶で「こんなに集まると思わなかった」「フュージョン人口800人と思っている」「(フュージョンフェスのように複数アーティストならいざ知らず)単独で、しかも歌もないのによく集まった」という話がウケました。
  • MEGALITH・・・本田さんコーナーで演奏されなかったので今回はなしかな、と思ったけどここに組み込まれていました。小気味良い本田さんのSAXを思う存分味わえるね。
  • RISE・・・冒頭盛り上がるんだけど楽曲自体が尻すぼみなのでLIVEだと難しい曲だね。メドレーにしてサビのところまで演奏すると盛り上がりが持続するかも。

8.終演に向けて

  • Omens of love・・・みなジャンプしますなぁ。何度も書きますが古い曲は盛り上がる。
  • Japanese Soul Brothers・・・コメント書ききれん。まずフロントが伊東さんEWI、本田さんNuRAD、宮崎さんリリコンという豪華さ。それぞれ良さがあります。田中さんノールック背中弾き、歯弾き炸裂です。後半ギターとキーボードの掛け合い部分を設けてくれていたらさらに良し!でしたね。
  • Truth・・・定番です。

45周年で考える。「T-SQUARE 」とは?

メンバーの変遷は多々あれど、脈々と続いている「T-SQUARE」
今回4時間公演の中で色々な編成で時代を彩った楽曲で我々を楽しませてくれたのですが、45年も経つと一貫性はない(笑)。

45年の中で一貫したことって「ブラスが入るバンドであること」「インストで構成されていること(マリーンの歌とかは特別ね)」くらいなんじゃない?

4時間聴いていて、このバンドはそういう様々な趣向、嗜好?を吸収して表現するバンドなんだろうな、と思った。

色々なミュージシャンの交差点みたいなバンドで常に変化を許容して続いていくから、やろうと思えば坂東さんが70歳になったって、SQUAREを継ぐ若いプレイヤーが入れば継続できる。だから100年だっていけるよT-SQUARE!!

いつも思うんだけど熊太郎の人生の大半を”伴奏”してくれるアーティストがいることに幸せを感じる。これは角松敏生や山下達郎なんかもそう。途中で解散しちゃったり亡くなったりするアーティストだっているわけだからね。

そんなことを思いながら帰りちょっと遠回りして銀座の街を歩いて埼玉に帰った熊太郎でした。

 

 

-音楽