フランス ヨーロッパ旅

18年ぶりに行ったパリの話 in 2012

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この話は2012年3月、スイスに海外単身赴任していた頃の話になります。

家族が合流する直前の一人旅の行き先はパリ 

2011年秋にスイスはチューリッヒに海外赴任することになった熊太郎。渡航後半年間単身赴任だった。家族が来る前に一人でどこかに行こうと決めた2012年3月、平日は休むことがままならず、土日のみでどこかに行けるところはないかと色々検索、やはり単身赴任時代における最後の旅はあそこしかない。

花の都パリ。

1990年と1992年、2度の欧州放浪の旅に出かけた熊太郎青年。いずれの放浪旅もゴールはパリだった。今回の区切りの旅もやっぱりパリだよなと思った。
やっぱりパリって他の欧州の都市とは違う。惹きつけるものがハンパない。

その後1994年にも会社を一週間休んで、当時乗っていたプジョー205のパーツを買いに行ったこともあったな。だから今回で人生4回目のパリ訪問になる。

でも今回は状況が違う。

なぜなら熊太郎はお隣の国スイスはチューリッヒに住んでいるのだ。空路のみならず電車、車でだって行けるのだ。

いろいろ調べていくとSBB(スイス国鉄)の駅でTGVの時刻表を発見。チューリッヒからパリまで直通、乗り換えなしのTGVが走っており4時間で行けることが判明した。

その名をLyria(リリア)と言う。

値段は時期と予約タイミングで大きく違うようだ。今回往復274EUR。2023年現在でも同様の値段で買えそう。(熊太郎調べ) 気になる方以下のスイス国鉄のサイトで検索してみてください。

ただ当時は1ユーロ100円程度。2023年秋の為替レートはなんと160円。エラい違いである。
基本2等車を選ぶ熊太郎だが、この時は価格にあまり差がなかったので帰りは1等車にした。

サクッとチケットを押さえ、その後 booking.comで宿を検索する。

だいたいパリの北駅と東駅の辺りの環境はいまいちである。その分ホテルの値段は安いので、おっさんのくせにバックパッカー気取りでそっちの方を予約。2012年当時67EURだった。今も100ユーロ以下で泊まれそうだね。

土曜日、朝7:34チューリッヒ中央駅発。荷物はリュックのみ。気ままな一泊二日の旅。

今回の目的、、まぁパリの雰囲気を久しぶりに感じる位のゆるーい旅。11:34にパリのGare de Lyon駅に到着した。

定刻通りパリに到着

いやぁパリの街はでかいね。チューリッヒの比ではありません。Gare de Lyon駅を降りたら感じるパリの匂い。そう、これだよこれチューリッヒとは違う匂い。

まず最初に向かった所は、立ち食いのオイスターバーである。

パリを訪問することを会社の同僚に言ったらこの場所を教えてくれた。強い推薦を受けた手前行かないと次週の会社での話題に困ると思い訪問。

なかなか混みあっております。市場が近くにあるのでそういう関係者も来るものと思われます。

外にはカキが並べられていて大きさ毎に値段が書いてある。

店の中に入り、場所を陣取り、ワインとオイスターをオーダー。

カキも美味いが白ワインも美味い!しかもそのワイン、お値段2ユーロ/グラス(2012年3月)、美味しさだけでなくその値段に驚愕した。ビバParis!

フランスは美味いものが沢山あるなぁ。

まずはこれで軽く腹を満たし、ホテルへ向かう。

久々の地下鉄も変わっとらんなぁ。

チケットが新しくなっていたな。パリ訪問18年ぶりだからねこの時。

やっぱこの地下鉄の匂いがパリだよね。東京でもあるでしょ東京メトロの匂い。パリにもあるんだよねパリのメトロの匂い。

2番の地下鉄(M2)でBarbès - Rochechouartまで行き、その後徒歩。やはり辺りは色々な人種がウロウロしていて、あまり安全な感じはしないね。女子にはこの辺はオススメしません。

ホテルは予想通りシャビーなもので、インド人っぽい人が受付で対応してくれた。

だいたいさ、6 階ねと言われて鍵渡されてエレベーターに乗ったら6 階のボタンがないじゃんか。

なんじゃこりゃ。

その6 階のボタンのないエレベーターに乗った結果、自分の部屋は5階から階段で1つ上がった所にあった。屋根裏部屋みたいなもんだな。

バリの宿の部屋は狭い。

お高い値段のホテルは知らないけれど、他の都市の部屋に比べて明らかに狭い。風呂(というかシャワー)やトイレも最低限のものしかない。

 今回の宿もまさにそれに当てはまるのだが、今さら驚くことでもない。

しかし、今回のトイレ、まともに真っすぐ座れないんだよね。45度斜めに座るのがやっと。決して俺足長くないのよ。オランダ人とかドイツ人とかどうするんだろうね。

土曜日午後の観光

まずは外に出て、歩き始める。北側の地下鉄、M2の駅は至近なんだけど、夜は雰囲気悪そう。ということで下調べも兼ねて南側、M7のPoissoniere駅を目指す。

このPoissoniere駅までのPoissoniere通り。魚に所以のある地域なんじゃろか?直訳すれば魚屋通りってとこか。

今回のパリ訪問の目的、1つはユニクロパリ店を訪問することだった。2023年現在UNIQLOはヨーロッパ各国に展開しているけれど当時はパリとロンドンくらいしかなかったと思う。

普段着買うのにUNIQLOの安心感はハンパないんだよ。

ここでジーンズを一本購入。確か40EURだった。前月に出張したニューヨークのユニクロでも感じたが、日本流の素晴らしい接客対応だった。店員さんはテキパキ動いてて商品は整然としている。ここまでするためのスタッフ教育は大変だったんだろうなぁ。チューリッヒにも欲しいが人口が30万人じゃダメか。。2023年現在もチューリッヒにはUNIQLOはありません。無印良品はあるけどね。

オペラ座付近をブラブラしてその後サンジェルマン・デ・プレ方面へ。

 

この辺のビストロでお一人様ディナーをしようとグルグル。もうちょっと事前に調べておくんだった。

まぁこんな感じかな、という場所を見つけた。

十数年の時を経てもお店はやっているようだ。

でも内外装を更新したようで見た目は違っています。

ディナー開始。

オニオンスープと

ダックブレスト

デザート

あとワイン飲んでだいたい50EURだった。

さてこれから夜の観光開始です。

お腹いっぱいになった熊太郎。時間はまだ夜8時。

サンジェルマン・デ・プレ地区を後にして地下鉄で凱旋門へ。

ここからは定番コースをさくっとめぐります。

Champs-Élysées通りにあるシトロエンショールーム。シトロエンSMのコンバーチブルを初めて見たよ。

2012年当時のプジョー208。今は数字変わらない後継モデルになっているよね。

ピンボケだけどシトロエンDS

上はCXかな?新旧織り交ぜて展示しているシトロエンのショールーム

当時WRCチャンピオンだったDS3のセバスチャン・ローブ車

キラキラ仕様のエッフェル塔

22時だってのに、そして3月下旬だってーのに皆外で語り合っているよ。

この日は23時頃ホテルに帰ったのでした。もちろん安全にM7のPoissoniere駅経由で。

危険な匂いがする時は迷わず「君子危うきに近寄らず」です。

日曜日の観光

翌日ホテルで朝飯を食らう。

ホテルの地下にある殺風景な朝食会場でフランスらしくクロワッサンとコーヒーを。宿泊費相応のチープさです。

さっさと食べて観光出発。何しろ時間がない。14:30のTGVに乗ってスイスに戻らなければいけないのだ。

過去3回パリに来て行っていなかった所。。。それはモンマルトル。Pigalle(ピガール)のいかがわしい通りを歩きつつ、序々に閑静な通りへ。

シトロエンXantiaと懐かしのプジョー205。どっちも日本で乗っていた熊太郎。さすが本場です。

メトロの入り口。

アールヌーヴォーです。メトロポリタンの右下にアールヌーボーの巨匠、エクトールギマールのサインが書いてある。

サクレクール寺院に行く途中に通過したムーランルージュ

モンマルトルの小径ってやつですな

ヒルトップのサクレクール寺院に到着。

 

映画「男と女(Un Homme et une Femme)」を作ったクロードルルーシュが1976年にリリースした「Rendez-vous」という最初から最後までパリの街中を車が爆走する短編映画がある。そのゴール地点がここサクレクール寺院である。

パリの街を一望! と期待したが、春霞でボンヤリ。

その後昼飯は日本食!と決めていた熊太郎。

オペラ座界隈にある日本人街へ。

このサン=タンヌ通りには日本食材屋や日本食レストランがたくさんある。柔らかい日本風のパンも買えることにメチャ感動した記憶がある。

昨日のユニクロもそうだが、パリにはチューリッヒでは手に入らない”日本”がたくさんある。

ラーメンと餃子を食べ、ブックオフでお買い物をする。駐在されていた先輩方が売っていったであろう古い「地球の歩き方」が格安で売られている。「スイス」と「ヨーロッパ」しか持ってこなかった熊太郎。今回のパリはスイスの友人にガイドブックを借りた位。

もう少し地域別の詳しいものが欲しかった俺は「南フランス」のガイドブックを2EURで買ったのでした。(これが2012年夏に役立つのでした)

南仏旅行シリーズはこちらから↑

日曜日は市内主要な店は休みのため、買い物をしたかった熊太郎は、郊外?のラ・デファンスまで足を伸ばし買い物。

 

しかしお目当てのティファールのお鍋やフライパンはゲットできなかったのでした。

そして14時にGare de Lyonに戻り、

TGV(一等車!)に乗りスイスに戻ったのでした。

魅惑の街パリ

パリはでかい。滞在時間たったの24時間じゃとてもじゃないけれどパリの一部しか感じられない。時間が許せば3ヶ月くらいパリを堪能したい位だ。老後元気なうちにパリにアパート借りて「ちょい住み」してみたいと思うくらいだ。

フランスでもパリは特別な街だと思う。電車で1時間も走ればこんな景色が延々と続くんだからね。東京一極集中以上のものを感じます。

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