フランス ヨーロッパ旅

フランス西部を一人旅した話1 スイスからボルドーへ

この話は2013年の8月末〜9月初めにかけてスイスのチューリッヒからフランス西部に旅行に行った話です。
旅程は以下

  • ボルドーまで飛行機で行き、5大シャトー巡り
  • サンテミリオンに宿泊
  • そこから北上。ナントからレンヌ、そしてモン・サン・ミシェルに到達
  • ナントに戻ってそこからスイスに戻る。

パリに長期滞在する予定がある方、西フランスを旅するのも良いかもです。

欧州のLCC ”easy jet"イージージェット”を利用する。

2024年の今でこそPeachやJetstarなど日本でもLCCが一般的になっていますけど、10年前、それらは産声を上げたばかりの頃で全然普及していませんでした。

一方欧州はすでに結構な飛行機会社が運航していましたよ。

赴任当初の欧州旅行はフラッグキャリアであるスイスエアを使っていたが、旅のコツがつかめてからはLCCを積極的に使っていた。特に今回取り上げるLCC、その名は「イージージェット(Easyjet)」

イージージェットは他のLCCもそうであるようにメジャーな空港、例えばチューリッヒ空港発着なんてのはほとんどない。チューリッヒ空港発はごく限られた路線しかない

よって熊太郎家の最寄り空港であるチューリッヒ発は使えない。
しかしスイスは小国。他の空港もアクセスは割と容易。多少時間はかかるが鉄道で近隣の空港に行く手段がある。

チューリッヒ空港の他に、ジュネーブそして、バーゼルに空港があるのです。(他にもベルン空港というのもあるがかなり路線が限られているので割愛)

バーゼルは国境の町。どれが正式名称か知らないが「Basel-Mulhouse-Freiburg空港」とか「ユーロエアポート」とか言われている。
暇な方は一度イージージェットのWEBサイトで航路と値段を検索してみてほしい。
なかなか通な場所に行けちゃうのです。
ドレスデン、ナポリ、モンペリエ、旅心をくすぐられるような行き先がワンサカ出てくる。

そしてその安さったらもう破壊的。
バーゼルからニース片道30CHF(2024年の為替で5,000円くらい)とか出てくるんだよ。当時のスイスフランは1CHF 100円程度だったから3,000円ですよ。東京〜熱海の新幹線が4,500円くらいだからね。

ただし安さの王道を貫くために、預ける荷物は有料。1つ45CHFとかかかる。ほとんど自分の乗機チケットと変わらんな。
ショートトリップなら機内持ち込みカバンで行くのが得策。

あと、頻繁に飛んでいる訳ではなく、不便な時間、朝早いとかそういうケースがあるので、自分の行程にぴったり合うかどうか?ここは運次第というところか。


バーゼル空港。ゲートから歩いて飛行機まで行きタラップで上がるという原始的なスタイル。

時は2013年晩夏。遅い夏休みということで2日ほどお休みを頂き、土日にくっつけて欧州域内を旅行することにした。さて、どこに行くか?

そのイージージェットの航路を見ながら決めた先がこの西フランス縦断旅行である。

西フランス 旅の目的

熊太郎が勝手に言っているので正しい言い方かどうかはわからん。

フランスの西側、つまり地図で見る左側の都市にバーゼルからイージージェットが飛んでいた。

1つはワインの聖地ボルドー。もう一つは世界史で出てくる”ナントの勅令”のナントである。

この航空券をゲットし、一人旅を敢行した。

西フランス方面を旅するにあたって予約したフライトは、
行き:バーゼル(ユーロエアポート)からボルドー行き
帰り:ナントからバーゼル(ユーロエアポート)行き
お値段往復で200CHF。当時2万円ちょい。2024年だと34,000円です。

これが行きのボーディングパス。

手持ちのiPOD(懐かしー)でスクリーンショットしておき、搭乗時バーコード読み取り機にかざす。スイス時代、会社のブラックベリー(懐かしー)を使っていたこともあり、プライベート時はiPODが結構活躍していた。ちなみにこの座席番号、最後列でした。


これが帰りのボーディングパス。B席だから真ん中の席だね。

さて、バーゼルの空港”ユーロエアポート”は、チューリッヒ中央駅からだいたい1時間半かかる。埼玉の大宮駅から成田空港まで行くようなものです。

バーゼルSBB駅構内

バーゼルSBB駅からバスで2〜30分位。空港自体はフランス領内にある。

 

バーゼル駅前のバス停からノンストップの空港行きが出ている。

これがユーロエアポートのHP。空港内はシンプルで、レストランとかそういう類のものはない。軽食食べられるところが数件ある位。

9:40発なので、7時台に家を出る。(写真はチューリッヒ中央駅)

今回のタイトルの西フランス旅行だが、こんな縦断旅行を考えた。

  1. ボルドー周辺を巡りサン=テミリオンに宿泊。
  2. その後北上し、ナント経由でレンヌ。
  3. さらにはモン・サン=ミッシェルへ。
  4. 折り返してナントに戻り、ナントから飛行機でバーゼルに戻る。

パリからモン・サン=ミッシェルのコースが日本人にとってポピュラーだろうが、ボルドーから北上して行く人はなかなかいないだろう。自慢にもならないが。

バーゼルを離陸

格安航空 Easyjetは定刻にバーゼルを離れる。

席は機内の一番後ろの席。A320の座席レイアウトは3席3席で真ん中通路の構造。
C席に座ったらA席とB席はスイス人の老夫婦だった。

印刷しておいた色分けされたボルドーワインの地区を表した地図を見ていたら、「ワイナリー巡り?」と問いかけられる。

そのとおりである。
この旅における達成すべき最初のミッションはボルドー地区の5大シャトーに行くことである。もちろん、急な目的地決定なので、ワイナリー見学とか、試飲とかそういう類の予約は一切していない。
ただ、そのシャトーの姿を見るという緩いミッションだが。

1時間もすればBordeaux空港に到着。


荷物受け取りベルト付近。よく見ると真ん中にどデカイワインボトルが鎮座されている。
さすがワインの町ボルドー。
せっかくなら肩の張ったボルドー系のボトル形状にすればいいのに。(シャトー・オーブリオンっぽいか)


ちょっと走ればこのように一面ぶどう畑だ。

ご存知のようにボルドー5大シャトーとは、以下の5つ。
Médoc地区、その中でもHaut-Médoc地区にある4つ
1. シャトー ムートンロートシルト
2. シャトー ラフィット ロートシルト
3. シャトー マルゴー
4. シャトー ラトゥール
そしてGravesの、
5. シャトー オーブリオン

この5つである。その詳細は熊太郎が語るよりもエノテカさんのサイトをご覧いただいた方が正確だろう。

さて、ボルドー空港に降り立った熊太郎。
空港の中にもブドウが植えられていたりする。そんな光景を見ながら、レンタカーカウンターへ。

 

続く

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