上海に赴任して1ヶ月半の間、中国のさまざまな生活のお作法を習得する日々が続いていたわけですが、マスターすべき項目の1つが中国の高速鉄道の乗り方でした。
これをクリアすべく、5月中旬、試しに近隣の都市である杭州(ハンジョウ)や蘇州(スジョウ)に行ってみました。その時に気づいたことをまとめておきたいと思います。
上海にある高速鉄道「高鉄」の駅
上海の高速鉄道の乗り場は東京でいうところの新宿、東京、上野みたいな感じの場所がありまして、メジャーのところを言いますと、
まずは中心部に近い空港「虹橋空港」のお隣にある上海虹橋駅(站)
そして上海中心部から見て北側にある「上海駅(站)」
3つ目は名前のとおり南側にある「上海南駅(站)」南駅は円盤の形状をした駅です。
その他にもあるのですが、まぁメジャーなこの3つの駅を知っていれば良いのではないかと思います。
3つの駅の位置関係は下のマップを参照ください。
北方に行くのは上海站、南方に行くのは南站という感じですが、中でも虹橋駅は一番融通!?が利く站と思います。発着便も一番多いんじゃない?
空港併設だしね。
アプリのインストールが必須
地下鉄は券売機で切符に当たるカードを買うか、QRコードをかざしてそのまま乗るスタイルですが、高速鉄道「高鉄」は乗り方が違います。
↑上海地下鉄「地鉄」の乗り方はこちら
まず中国の高鉄をマスターするにはアプリを使いこなさないといけません。
Webサイトもあるんだけど、結局オンラインチケットとか考えるとスマホへのインストールは必須でしょう。
そして中国の携帯番号がないと結構面倒なんじゃないかなぁ。熊太郎は中国のスマホを持っているのでそれで済ませます。
「高鉄12306」ってサイトなんだけど、12306ってなんだろう?中国人の同僚に聞いてもわからないと返されてしまった。
日本の新幹線と違うところ
熊太郎が感じたことは以下
1.地下鉄もそうだけど、荷物のセキュリティチェック(ベルトコンベアで運ばれて検査するやつね)は必須です。
2.たばこはホームはOK。車内は不可
3.ファーストクラス、セカンドクラスは、日本のグリーン車、普通車のようなもん
4.車内は中国語と英語で案内されます。
5.車両の外観は技術導入もあって、日本の新幹線やドイツのICEに似たようなデザインです。
6.アプリでチケット買って、二次元バーコードによるチケットを手に入れるんだけど、結局旅行中確認されなかった。
7.車内販売の人いました。売れていたかは?だけど。
8.日本だと発車番線見てホームに向かうけど、発車時間にならないとホームには入れてくれません。
9.中国人は自分のIDカードで入場、外国人はパスポートが必要です。外国人は端っこの列で係員がいるところからしか基本入場できません。
高鉄車両ご紹介
ご存知の方も多い高鉄車両、左側はJR東日本のE2に瓜二つ。右側はシーメンスかボンバルディアのやつかな。ヨーロッパで見かけるようなデザインです。
E2系ライクな車両は和諧号と書いてある。
和諧号のセカンドクラス 2+3は新幹線そのもの。
これはファーストクラス。2+2です。これも新幹線同様
ポケットはあるんだけど中が見えないポケット。買ったばかりのお水、降車時忘れてしまいました。
大宮駅か?っていう位そっくりです。
基本的な構造は同じ。
自由主義の日本の新幹線は広告なくて社会主義の高鉄は広告付きです。
乗車の仕方(補足)
上海南駅の写真で乗り方ご紹介
セキュリティーチェック及び、外国人はパスポートチェックして駅の中に入る。チケットチェックがないのだが、予約時パスポートNoが登録されているからそれでOKなんだろうなと思う。
こんな感じで出発予定表が表示されている。
円形の中にホームが8番線まであったかな。
AとBがありますが、前方か後方かを表しています。
これは上海駅の写真、日本で言うNewDaysみたいな売店や
お土産屋さんもあります。
再び南駅。こうやって時間が近くなると呼び出しがかかり、人々が並び始める。飛行機と似ているね。そうそうセキュリティーチェックの時、外から液体持ち込む時要注意ね。水持って入ろうとしたら注意されました。
ここで中国人民と同じ列に並んでしまい大失敗。外国人は端の列、係員がマニュアルでチェックする列に並ばないとアカンです。
そして初めてホームに降り立つことができる。
行き先間違えないようにね。
降車の仕方
降車自体は日本の新幹線と変わらず、三河安城を定刻通り通過したなんていう車内放送はないけれど、次の停車駅のアナウンスはあります。
列車を降りて出口に向かいます。これは蘇州駅。セキュリティーチェックはないんだけど、
改札外に出る時がカオス。
これも外国人レーンに並ぶ必要があります。
この時は他の列車と重なったのかすごい混み具合でした。結局係員はチェックを諦め、みなスルーで外に出ていましたね。
難しかったところ
乗降のお作法は一回体験すればコツは掴めるのでOK。
やはり重要なのは高鉄アプリの使いこなしでしょうか。基本中国語だしね。
突然高鉄を使う、とか乗車変更するのも全てアプリなのでね。