フランス ヨーロッパ旅

ロケ地巡り フランス映画「男と女」の舞台 ドーヴィルに行った話

[本ページはプロモーションが含まれています]

この記事のまとめ

  1. フランス映画 男と女「Une homme et une Femme」の舞台となったフランス ノルマンディー地方にあるリゾート地ドーヴィル(Deauville)を旅した。
  2. 季節は冬、12月のリゾート地はクリスマス前とは言え閑散としていたよ。
  3. でも映画での季節も冬なので、聖地巡礼にはもってこいだったよ。
  4. まぁ自己満足な世界ですよ。閑散としていたけど楽しかったです。

スイス駐在時の最後の”海外旅行”はフランス

ここはパリの玄関口、シャルル・ド・ゴール空港駅。

2013年末。スイス駐在していた熊太郎は日本に帰任することになった。
日本への帰国まであと10日というところでパリに来た熊太郎。最後のスイス国外への旅ということで仕事や自身の送別会を終えた後、夜中まで引っ越しの準備をして土日の時間を捻出。

空けた土日(有給取得して月曜の午前中まで)にフランス旅行を計画・実行した。

スイス赴任中3回目のパリ旅行、過去2回はどちらもTGV「Lyria(リリア)」

スイスのチューリッヒからパリまでTGVで4時間弱。飛行機は乗っている時間は短いけれど、空港での待ち時間や空港までのアクセス時間を考えるとどっこいどっこいの所要時間。値段次第で交通手段を決まる感じだ。

今回はギリギリの予約ということもあってか、比較したら飛行機の方が安かった。

ちなみに往復184CHF、当時で2万円、2023年の今だと。。3万円!為替って怖い!
新幹線で東京から新大阪往復と言ったところですな。

思えば熊太郎の欧州旅の節目はパリなのである。
熊太郎20歳、そして22歳の時の欧州放浪旅行時、最終到達都市はどちらもパリだった。
2012年3月の駐在時初訪問時は、スイス単身赴任が終わり家族がやってくる直前の時の旅。
2012年末は年越しこそしなかったものの最初で最後の年末欧州家族旅の目的地であった。

そして今回は最後のスイス国外旅行、駐在最後の旅、まさに節目旅行である。

まずはパリに到着

RER B線に乗ってパリ中心部へ移動。

薄曇りのパリであります。

パリパリ言っているが、本日の目的地はパリなんだけど、今回の目的はノルマンディー地方なのです。

さて、空港からRERでパリ北駅に到着。その後間髪入れず隣接のMagenta駅で乗り換え

そしてサン・ラザール駅。ここからノルマンディー方面に向かう。列車にも「Normandie」って書いてある。

今回の目的地はドーヴィル。ドーヴィルはパリから西に200km行ったところにある港町、というか今はリゾート地。ル・アーブルの下あたり。

これが電車のチケット。

目的地のDeauville(ドーヴィル) どんな混み具合かもわからなかったので奮発して途中まで1等車にしてみた。48.5EUR。結果はそこそこ乗車していたけれど満席レベルではありませんでした。
ドーヴィル行きはだいたい2時間おきに出ている。

そういえばノルマンディーに行く前に、フランス人の同僚にドーヴィルに行くって説明した際、最初通じなくてね。

何回かドーヴィル、ドーヴィルって発音してみたら、相手は熊太郎が言いたいことを酌んでくれた。本来の発音は彼に言わせると、「ドュヴィール」(最初の「ド」の発音が強い)なんだってさ。そしてVilleの発音はしっかり口を「イー」って言う形を作って発音しないと通じない。

小汚いところがフランスらしい。

1等車の室内。1−2の座席配列。

電車でドーヴィルへ

パリからちょっと出ればこんな感じ。

田舎です。所要時間はだいたい2時間。

途中駅のベルネー

でもってリジューって駅で乗り換え。

サント・テレーズ・ド・リジュー教会が駅前にそびえています。

ドーヴィル訪問の目的

熊太郎は冬のこのクッソ寒い時期にノルマンディーに向かった。しかも欧州駐在最後の旅として。

ドーヴィルに向かった目的、それは映画「男と女 - Un homme et une femme - 」のロケ地を見ることであった。

熊太郎、決して映画オタクではない。でもこの映画、印象に残ってるんだよね。

初めて見たのは26歳の時だった。かれこれ30年前。飼っていた猫が老衰で今にも息絶えそうな夜、ひとり、その猫の傍らで観てたんだよね。

で、翌朝猫は天国に行ってしまった。
映画の内容とは全然関係ない思い出も残っているこの映画。最初は抑揚のない(特に前半)映画だなぁとか、モノクロとカラーが入り混じっていて変だなとか思ったもんだったが、熊太郎も徐々に大人になり、この映画の良さが解ってくる。

でもっていくつかの場面、重要な部分の舞台がドーヴィルだってことを知ったのは齢40を過ぎてからの事だった。

とは言えロケ地に行ってみたいと思うものの、家族と一緒となると家族の同意は取り付けにくい場所だった。きっと「何でそんなとこ行くの?」と賛成してくれなかっただろう。

この年の冬、最後の旅をパリと決めた時、パリだけでなく、一瞬でもドーヴィルの地を訪れようと心に決めたのである。映画に出てくるドーヴィルも冬だしね。

リジュー駅でローカル列車に乗り換える。フランスの地方では、よく見かけるこのボンバルディア(シーメンスだったかな?)製の列車。

リジューから20分ほどで到着。

聖地巡礼1 ドーヴィル駅

もうこのドーヴィルの駅に着いた時点で熊太郎的には感動なのである。

下車した人はさっさと駅舎を抜けて行くが、熊太郎だけ駅に残っていた。

別に電車オタクではない。ここドーヴィル(実際はTrouville-Deauvilleという2つの街を表す駅名)の駅は重要なロケ地なんですよ。

電車は新しくなっているけれど、

映画の終盤、別れのシーン

この映像の1分40秒のあたり。
映っている後ろの出窓のあたりなんて全然変わっていない。1966年→2013年 47年変わっていないのよ!!

間違いなくアンヌとジャン=ルイがお別れする場面のプラットホームだよ。

プラットホームには誰もいない。でもひとり充実感を味わう熊太郎であった。

とりあえずドーヴィルに着いた。

これからロケ地巡りをするにあたり、まずはツーリストインフォメーションに向かう。

これがTrouville-Deauville駅。

これ、駅周辺。川を隔てて右がTrouvilleの街、左がDeauvilleの街。

ドーヴィルは競馬で有名。駅前(地図の左下)に競馬場がある。リゾート地ですからね。競馬してカジノ行って、海に行って、ってな街なんだよな、夏は。

でも今、季節は真冬。

観光客なんてほとんどいないぞ。

クリスマスイルミネーション

これがツーリストインフォメーション。ここで街の地図をゲットする。

インフォのお姉さんに話を聞いてみた。

熊太郎「映画「男と女」のロケ地を見に来たんだ」

お姉さん「へぇー」

熊太郎「そういう観光客、多い?」

お姉さん「うーん、あんまりいないわ〜」

そういうものなのか。。。

熊太郎「ロケ地ってどのへん?(地図見ながら)」

お姉さん「まずはここね、それとココとココ(地図にマークしてくれる)」

熊太郎「DANKE!いやMERCI!!」

駅から街を抜け、

海方面に向かう。

さぁ海辺まで来たぞ。あのシーンを探そう。

聖地巡礼2 ドーヴィル海岸のプロムナード

さてさて、いつものとおり健脚を武器にてくてく歩く。

2泊3日の旅なので大した荷物じゃないから、キャリーバッグをゴロゴロ転がしながら歩く。

海辺に到着

右手の建物は海の家のような建物。右手越えた向こうは木でできた遊歩道になっているのだ。

ついに来た!この遊歩道。このアングル。このドンヨリとした感じ。まさに同じ!!

そう、ここは。。

映画「Un homme et une femme」のオープニングに使われた場所。

電灯のポールが増えているけれど同じです。歩く熊太郎。有名なテーマ曲と共に。

木製の歩道を歩きながら次なる映画シーンに使用された場所を探す。

海辺の歩道は結構長いんだ。

歩道の横は海の家みたいになっていて、映画フェスとかでドーヴィルに来たことがある俳優の名前が記されている。

ティモシーダルトンって4代目ジェームズボンド

エリザベステーラー

3代目ジェームズボンドもあった。

とまぁこんな具合なのだが、目的はこれだけではないのです。

聖地巡礼3 海岸にある建物

アンヌとジャン=ルイが再会するシーン。ラリードライバーのジャン=ルイはフォードムスタングを駆り、アンヌを探す。

あった!「PHOTO」って文字はないけれど、角の四角い窓とか見るとこの場所に違いない。

歩道だけど、ムスタングをこの建物の横に停めてライトをパッシングしたんだなぁ。

この砂浜で再会するんだなぁ。こっちはトルーヴィル方面。

上のYOUTUBEのシーン、主人公2人も良いけれど、最後の部分に出てくる”はしゃぐ黒犬”がいいんだよね。この犬のシーンが結構長く続く。このシーンの感情をよく表している秀逸なシーン。この犬に助演賞をあげたいくらい。

この辺で抱き合ってグルグル回っていたんだな。

1966年は今より田舎だったんだろうなぁ。

海風が強くて寒い!

聖地巡礼4 2人が過ごしたホテル

砂浜から海沿いの通りに戻ると大きな建物を発見。これが5つ星ホテル「Hôtel Barrière Le Normandy」である。

そんなに高さがあるホテルではない。調べたら夏場週末1泊2人で450EUR位だね。

中庭。確か海は写真左手。

そして正面。

映画ではアンヌとジャン=ルイがここから出てくるんだ。そしてエントランスにはムスタングが停まっている。

映画に出てくるシーンと変わらぬホテル。

聖地巡礼5 ムスタングが走った桟橋

次なるロケ現場に向かうため、港方面に歩く。

実際現場を見ると、ここに車を停めないだろうというところにムスタングを停めるジャン=ルイ。ここからこの木製の橋を走り、海辺の遊歩道を走り抜ける。

河口付近にその木製の橋を発見。

でもね。さすがに古いのか立ち入り禁止になっていた。50年経ってるしなぁ。

ジャン=ルイっぽく先端まで行ってみたかった。

さて、そろそろ、駅に向かって戻るとするか。

川沿いに歩くと、

川の向こうはドーヴィルではなくトルーヴィル。

特徴的な建物。

路面濡れているが、ラッキーにも雨に降られなかった。

川の向かい側に渡って桟橋を撮影。

引き潮の時間だったので、船の船底があらわになっている。

この時15:30。

遅い昼食

結局お昼を抜いてしまった。レストランを探そう。

だいたいロケ地と思われる所を巡り、パリに戻るとする。

冬だから日が暮れるのが早いんだよねぇ。

チューリッヒの家から何も食べずにここまで来た熊太郎。さすがにお腹が減りレストランへ。

ドーヴィル駅近のレストランLe Nautica。駅前食堂みたいな立地。

10年経った2023年現在、レストランの名前は変わっていた。

赤い外装が青い外装に変わり、レストラン名が「l'Odyssée」となっています。

時間は16時前。ということで客がいない時間。ここに謎の日本人男性1名入店。

日本人なので!?テラスではなく室内に陣取ることにする。(寒かったんだよ。ここ)

で、コテコテの内装。

ムール貝と白ワインをオーダー。

そして完食。

これが駅。名前を「Gare de Trouville Deauville」という。正面右がドーヴィル市街、左はトルーヴィル市街。

聖地巡礼(再び)1 ドーヴィル駅の続き

駅中。特筆すべきものはあんまりない。奥の半円はノルマンディーの地図が描かれている。こういうのって日本でも観光地に行くとあるよね。伊豆の下田の駅とかにもありそう。

映画「男と女(Un homme et une femme)」ではここで2人はお別れするんだけど、その映像の中に右の時計が出てくる。これも全く変わっていなかった。

チケットカウンターで切符を購入。帰りは空いていそうなのでオール2等車をチョイス。パリまで32.7EUR。

17時に出て19時過ぎにパリに到着。

プラットホーム

ここも映画のワンシーンに出てくる。もちろん1966年当時は液晶表示板はないけれどね。
ここでアンヌとジャン=ルイはお別れする。

同じアングルで撮ってみました。電車は昔の映像とは全然違うね。

始発なので余裕で席確保。

明るい感じの内装です。

ドーヴィルを発車したローカル線。リジューという駅でパリ行きの列車に乗り換える。

聖地巡礼6 パリ サンラザール駅

そしてほぼ時間通りにパリのサン・ラザール駅に到着。

映画「男と女」のエンディングはここサン・ラザール駅

これエンディングシーン。

映画ではジャン・ルイはアンヌとドーヴィルで別れた後、(忘れられず)車でアンヌを追いかける。

で、小雪降るサン・ラザール駅にムスタングを停め、ホームへ駆けていく。この辺かな?

今、駅は新しくなっていてエスカレーターとかあるけれど。

そして、このモネの絵でも有名な駅で列車の到着を待つ。

そして最後2人は出会い、映画は終わるんだ。

まとめ

これで熊太郎の映画のロケ地巡りのショートトリップは終了。

この後のパリを散策した話はまた別の機会に。

こんな映画のロケ地巡りをしてみたい人がこの世にいるかどうかわからないけれど、パリから日帰りで手軽に行けると思います。

ま、もっと時間があればドーヴィルに1泊してゆっくりするのも良いと思います。もし熊太郎が老後再訪する機会があるとすれば、ドーヴィルだけでなく、オンフルールやル・アーブル、モネの絵で有名なエトルタとか巡ってみたいです。

熊太郎独自 オススメ評価 (映画のロケ地巡りを目的として)
★★★★★★★★☆☆  8 アクセス  →パリから電車で片道2時間
★★★★★★★☆☆☆ 7 シニア向き →ドーヴィルまでは電車に乗るだけ。映画のロケ地巡りをする場合は結構歩きます。日頃ウォーキングして準備してください。
★★★★★★★★★★ 10 満足度   →1966年の映画に思い出がある人なら是非訪問を!
★★★★☆☆☆☆☆☆ 4 天候に左右されない度 →雨降っちゃうと大変
★★★★★★★☆☆☆ 7 季節に左右されない度 →閑散としている冬の方がそれっぽい。夏は夏で明るい雰囲気のドーヴィルもいいよね。

番外編:熊太郎 映画館で「男と女」を観る。

ロケ地訪問から3年後の2016年10月、日本で男と女のリマスター版が恵比寿で上映された。

熊太郎、当然行って観てきましたよ。

会社帰り、恵比寿に行き19:50の回を観てきました。

この時クロード・ルルーシュのパリの街を爆走(だけ)する映画「Rendezvous」も同時上映された。この時初めてみた熊太郎、唖然としてしまいました(笑)YOUTUBEに監督本人がその思い出を語る映像があった。

この時ピエール・バルー(映画ではアンヌの旦那役)が来日していて舞台挨拶していた。熊太郎が観に行ったのは10月20日で、その実の奥さんであるアツコ・バルーさんが挨拶していました。もはや記憶にないが、横にピエール・バルーもいたような。。。
この年の年末、ピエール・バルーは82歳でお亡くなりになりました

-フランス, ヨーロッパ旅