中国

2025年6月 南京日帰り旅

2025年、中国駐在中に訪問した都市を語る。

今回は江蘇省の省都「南京」を取り上げたいと思います。

【南京を歩く土曜日】上海から日帰りで歴史と街をめぐる旅

Google mapsだと鉄路検索ができず道路での経路表示になってしまいますが。高鉄(中国の新幹線)だと早い便なら上海から南京まで1時間半程度で到着できます。

Wikiで調べたら南京の人口1,000万人弱。上海から290km。日本で言えば東京から福島や豊橋くらいの距離にあります。

2025年6月上旬の蒸し暑い土曜日、中国に住んでいる間に「一度は行っておこう」と思い南京へ日帰り旅行することにした。

なんで行くかって?

明の時代は首都だったこともあるし、近代史の中で必ず出てくる都市”南京”、単刀直入にいえば南京事件。日帰りで行ける駐在期間に南京事件に関する施設を見に行こうと思ったわけですよ。

赴任して3ヶ月経っていない6月に行こうと思ったのは、以下の要注意日を外したかったから。駐在者は普段から品行方正に慎ましく生活しているのだが、特にこれらの日は一層注意を要する。日本人だけで集団行動しない、とかね。
だからと言って例えば上海事変の日に上海で大規模な日本批判が起こる、なんてことは見たことなかったですけどね。

特に2025年は7月31日から映画「731」が上映される予定だったのでその前に訪問しておいた方が良いと判断したのでした。(その後上映時期は延期され、満州事変の日である9月18日上映開始になった)

<外務省海外安全HPより>

(参考:日中間の歴史にかかわる日など特に注意を要する日)
1月28日(1932年)第一次上海事変
4月29日(1932年)上海天長節爆弾事件
5月 4日(1919年)5・4運動
5月 9日(1915年)対華21箇条要求受諾
6月 4日(1989年)天安門事件
6月 5日(1941年)重慶爆撃
7月 1日(1921年)中国共産党創立記念日
7月 7日(1937年)盧溝橋事件
7月23日(1921年)共産党第一回全国代表会議
8月 1日(1927年)中国人民解放軍建軍記念日
8月13日(1937年)第二次上海事変
8月15日(1945年)終戦記念日(日本)
9月 3日(1945年)抗日戦争勝利記念日
9月11日(2012年)尖閣諸島の取得・保有(中国側は9月10日と認識)
9月18日(1931年)柳条湖事件(満州事変)
10月 1日(1949年)中華人民共和国成立記念日
11月11日(1937年)上海陥落
12月 9日(1935年)12・9運動(5・4運動に次ぐ規模の学生デモ)
12月13日(1937年)南京事件

これは熊太郎の意見だが、この南京に限らず日中戦争で登場するような都市、施設は一人で行った方がリスクが低いと思う。一人で行動する分には日本語は話さないしね。

上海から南京へ 高鉄で1時間40分

前日に高鉄の切符を予約し出発します。

今回は上海站(駅)から出発。予約した高鉄便はなんと2,000km離れた成都行きでした。

これ、改札口。
高鉄の乗り方は以下の記事を参照ください。

以下は今回乗車した便の時刻表です。
1 上海 08:30
2 無錫 09:09
3 南京南 10:15
4 合肥南 11:07
5 武漢 12:59
6 宜昌東 14:47
7 恩施 16:35
8 重慶北 19:06
9 成都東 21:01

今回乗車時間を考慮し一等車を予約しました。

中国の高鉄(新幹線)は値段が高いというニュースを最近目にしたのですが、日本よりずっと安いと思います。上海ー南京で一等車で片道5,000円しないですから。東京から名古屋までグリーン車乗って5,000円じゃいけないもんなぁ。


時間どおりに南京南駅に到着。下車後、地下鉄で最初の目的地へ向かった。

侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館

このタイトルが中国での正式な施設名称です。日本では南京大虐殺記念館と言われている施設です。

施設の最寄りに地下鉄の駅があるので迷うことなくたどり着くことができますが、結構大きい施設なので入場までと入場してから結構歩いた記憶があります。

土曜日ということもあり、団体客から個人まで幅広い層が訪れていました。
一人で来ているので日本語を話すことはないが、複数人で来て日本語で会話していると周囲の視線を集める可能性がある。歴史的背景を考えれば当然のことで見学には慎重さが必要だと思う。

唯一日本人だってわかってしまうのは入場時にパスポートの提示を求められることだ。
だからって嫌がらせを受けるとか、中国人と違うレーンを歩かされるとかはないのでご安心を。ちなみに事前予約は不要でした。
館内は静か。普段大声の中国人もそんなに声を張り上げていない(と記憶している)
館内は当たり前だが空気が重い。入場時に献花のための花を任意で買うことができるのだがQRコードで買うところが中国らしかった。

展示内容は中国側が収集した当時の記録や物品、証言が展示されている。
このブログで展示内容が正確かどうかを論じるつもりもないが、少なくとも多数の中国人の方々はこれらの展示・説明に触れていることを我々日本人は理解する必要がある。

ここで熊太郎が言いたいのは「日本人よもっと積極的に歴史を理解して、しっかり自分の意見を持とうよ」ってことかな。
思い返せば中高の歴史の授業(40年前だけど)では太平洋戦争については詳しく学ぶけど日中戦争についてはあまり触れていなかったと思うんだよね。
1941年12月8日に太平洋戦争開戦ということだけでなく、1931年の満州事変から続く戦いがあったから太平洋戦争に行き着いたこと、外務省から連絡が来る要注意日に当時何が起こったのかを理解するべきだと思う。

中国の人たちとこれらのことについて積極的に論争する必要はないけれど、知っておく必要はあると思うんだよねぇ。

熊太郎は南京事件について中国側がどのような説明をしているのかを知りたかったのと、沖縄や広島と同様、戦争自体が悲惨な結果しか生まないことを再認識する目的で今回訪問したのでした。
ちなみにこの施設は(ちょっと翻訳が変な部分もあるけれど)日中英で説明がなされています。


さすがに展示物をスマホでパシャパシャ撮るのもどうかと思ったので、外の写真しか撮りませんでした。

南京博物院へ ─ 予約必須の壁に阻まれる

地下鉄で次に向かったのは南京博物院

中国でも屈指の規模を誇る博物館。台湾の故宮博物館に移さなかった物品の一部がここにあるのだ。

しかし、ここで中国の”お作法”を甘く見ていたことを痛感する。入口まで行くと係員から「予約がない方は入れません」とあっさり告げられる。


中国では博物館・美術館や混雑が予想されるイベントはWeChatによる事前予約が必須の場合がある。上海では予約不要の施設も多いので油断していたが、ここではでは完全にアウトでした。

結局外観だけ眺めて退散することになった。
次に来るときは必ず予約して訪れたいと思ったが、結局駐在中の南京訪問はこの一度だけでその後まだ機会は訪れていない。

中山門

南京は明の時代に首都だった街。城壁に囲まれていて街のあちこちに門が残っている。博物院の近くには中山門があり、歩いて行ける距離ではあるのだが、この日の気候はかなり蒸し暑く昼過ぎの時点で結構疲弊していた。熱中症とまではいかないがフラフラするほど。体力を考えて近くまで行くのは断念し、遠くから眺めるだけにした。ここも南京戦の舞台となった場所です。

中山=孫文なので、ここには孫文のお墓「中山陵」がある。これも広大の公園?の中にあり行く気力がなかったです。

レンタサイクルで街を走る ─ 原国民政府旧址へ

南京博物院から街の中心部まで戻るのだが、ここからは気分を変えてレンタサイクルで移動することにした。中国のシェア自転車は本当に便利で、アプリを使えばすぐ利用できる。料金も時間によるが日本円で100円もしない。上海でも重宝しているが、他の街でも同様のシステムで借りられるので便利。


ただし安全には最大限の注意が必要。特に電動デリバリーバイクとの接触。中国では自転車と電動バイクが同じレーンを走るし、電動バイクは歩道にまで進入してくることもある。彼らは配達時間や顧客からの評価が最優先なので、交通ルールは二の次になりがち。接触事故を起こしたら対応が難しいので、本当に慎重に走るべきだ。

Alipayで青い自転車(写真)を、WeChatで黄色い自転車を使うことができる。今回は青い車体のものを選び、まずは原国民政府旧址を通過。

こういった旧址が街のあちこちにある。

 

旧址を示す石碑

ここも歴史の舞台。南京中国近代史遺跡博物館の正門。(時間なく通過しただけ)

中華門を外から眺める

続いて中華門へ向かう。

この城壁地図の右にある中山門から下にある中華門に向かいます。その距離約7km。城内がどれだけ広いか。。一周しようなんてことは考えない方が良いと思います。

中山門同様城壁の要所で、巨大な門が堂々と構えている。内部に入るにはチケットが必要だが、今回は時間の都合で外観のみ。城壁のスケール感は圧倒的です。

多重の門になっています。

夫子廟で散策&鴨料理を食す

会社の中国人メンバーに「今度南京に行く」って伝えたら「南京は鴨が有名ですよ」という情報を得たので、昼食は夫子廟エリアで鴨料理を探すことにした。

夫子病は孔子を祀っている場所。

赤いランタンを見ると中国だなぁって思う。

観光地らしく人が多いが、川沿いの風景が美しく、歩いているだけで楽しい。

観光客が買っているかどうかは?だが、お土産屋や飲食店が軒を連ねていて賑わっています。

南京に限らずどこの街でも見かけるが、こういう衣装を貸してくれるサービスがあるんだよね。

同僚ご推奨の鴨屋さんもありました。

小さいフードコートみたいなところを発見。写真を見て食べられそうな鴨料理を選ぶ。欧州を旅した時に困るのはメニューが文字情報しかないことだ。それに比べてアジアは写真があるのでリスクが少ないと思う。

鴨と小籠包をオーダー。鴨肉、日本だったら間違いなく骨なし状態で提供さfれると思うが、中国は骨もそのまま付いてきます。

口の中で骨を取り除きながら食べていきます。日本の骨なし肉に慣れている人がガブっといくと歯をなくすことになるので注意。

味は。。。普通でした。

本当は夜景を見るべきなんだけど、なんか疲れちゃって夕方南京を出て上海に戻ることにしました。(スマホで帰り便の高鉄を予約)

16時前に高鉄で南京を離れる

夫子廟を散策した後、南京南駅へ戻り、16時前出発の高鉄で上海へ帰った。滞在時間6時間ほどの短い旅でした。
南京は歴史的に重いテーマを抱えた都市で日本人はなかなか足が向かない街であるが、特に中国史に興味のある方にとって見どころはたくさんあるなと感じた。

南京南站(駅)から乗ります。何番線まであるんだっていうくらい大きな駅。

高鉄車両がたくさんです。

15:48に南京南を出て、17時過ぎに上海虹橋駅に到着します。

帰りも一等車を予約しました。

急に日本の味が恋しくなる

夕飯を家で作るのも面倒なのと、無性に日本のラーメンが食べたくなり、虹橋駅から上海地下鉄2号線に乗り、日系の食べ物がたくさん集まっているエリアに立ち寄り。

ここは日本そのもののスーパーマーケットがあったりするエリアなんだけど、そこにある北海道系レストランで夕飯を食べる。

味噌ラーメンですよ。

生ビール美味しー!です。

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